コロナ禍での売上激減を機に 非接触型サービスに転換、収益力強化
平成28年、理学療法士として独立開業。「フットラボ」の屋号で足爪矯正、外反母趾改善をはじめとする足の不具合緩和治療を主体にサービスを開始した。元県立病院職員の専門知識と的確な施術が好評を集める。令和2年、事業を法人化し、新たにファスティング指導事業も展開する。
代表者:井上 潤一(いのうえ じゅんいち)
住 所:〒680-0202 鳥取県鳥取市美萩野4丁目999-28
連絡先:090-5699-5666
独立開業後は店舗での施術のほか、病院施設含む得意先への訪問施術を手がけ、高い品質で利用者の信頼を勝ち取り、経営も順調であったが、コロナ禍による入所制限で病院施設における施術ができなくなり、収益の柱のひとつを失った。また接触型サービスのため一般利用者の来訪も激減した。創業当初から当拠点で売上拡大策などの相談を受けていたが、こうした事業の不振により、あらためてコロナ禍への対応策について、新規事業も含め相談することとなった。
COは現状の把握、サービス内容の分析を開始。相談者が理学療法士として専門学校などの教壇に立つことがあり、専門家との人脈を持つこと、人前で話をすることに慣れていることに着目した。この強みを活かすべく、既存の接触型サービスから非接触型サービスへ、事業分野の拡大を提案。サービスの選定とその実現方法を相談者とともに検討した。そして最終的にオンラインでのファスティング指導と、理学療法士をめざす学生向けセミナーを新たな事業分野としてピックアップした。
COはウェブ活用によるマーケティングの概要を説明したあと、SNSによる認知度向上、ステップメールによる見込み客誘引、ランディングページ活用などの具体的な提案を行った。その手順に従い、従来の顧客向けに「ファスティング指導」を展開し、手応えをつかんでから規模を拡大した。「学生向けセミナー」は親交のある大学教授などを講師として招き、国家試験に合格した後の実務を考える向上心ある学生向けに、リモート会議アプリを使い、専門知識を伝える有料の講義が実現した
医療の現場において必須となる知識やスキルを伝える講座は学生のニーズに合致し、想定をはるかに超える数の受講者が集まった。その結果、セミナー部門のみで前年の足爪矯正、外反母趾改善での売上実績の60%にのぼり、収益源の確保と経営の安定化とともに、見込み客となるコミュニティの構築に成功した。今後はセミナーの内容の細分化、専門化を進め、その内容をビデオ教材として整理し、受講を希望する学生向けにオンデマンドで対応できる、全国有数のセミナーへの発展をめざしている。
相談者が思い描く事業がオンラインで実現できるかどうかを確認するため、じっくりと話を聞きました。そしてウェブマーケティングの必要性を理解してもらうため、具体的事例、展開手法を多数示しました。相談者に実際に作業してもらいスキルアップを促したことで、効率的な集客とイベント実施ができたと思います。
コロナ禍の売上激減で暗中模索の日々が続きましたが、COの方々が親身になり、一緒に打開策を考えてくださいました。そして自分の知らない手法でウェブをフル活用、全国規模の展開ができたこと、さらにウェブによる効率的な集客で高収益につなげることができたことを本当に感謝しております。