豪雨被災で新店舗での事業再開を支援早期に売上7割まで回復
代表者:岡野 嘉美(おかの よしみ)
住 所:岡山県倉敷市玉島長尾2681 ハッピービル2階
連絡先:086-697-6140
着付けや貸衣装を始め美容全般の様々なサービスを行う店を営む相談者は、平成30年7月豪雨で真備町の店が全壊、機材や商品全てが水没や浸水になるという被害を受けた。相談者は従業員の雇用維持を最優先に考え、いち早く隣町へ店舗を移転し事業を再開。一方で、真備町にある旧店舗にも愛着があることから、旧店舗も再建し、隣町の新店舗と2店体制で営業できないかと考えていた。被災したばかりで資金繰りも厳しい中、どうしたらよいかアドバイスがほしいと当拠点を訪れた。
Coは、新店舗開設にあたってすでに一定程度の借入がある状況を確認。これ以上借入を増やすことは得策ではないことから、相談者が望む2店舗体制での営業は現状では難しいと判断した。そこでCoは、現在の市場環境を踏まえ、「新店舗での売上拡大に向けた取組みに注力していくこと」を課題とした。また、あわせて具体的な返済計画も立てていくこととした。
Coは売上拡大に向け、新店舗への送迎サービスの範囲を拡充すること、月間400人程度の集客があった会員制カラーリングサービスの利用促進を図ることを提案。持続化補助金の申請を支援し、新店舗での送迎サービス用の車両購入、看板設置、カラー施術用機械の導入を進めた。また、現在の新店舗を中心に、借入返済を進めていくための事業計画書の策定を提案。収支計画、資金繰り表によるシミュレーション作成を支援し、その後も同計画に基づいた予実管理もできる体制を整え、活用を促した。全壊となった真備店の保証金の返還や原状復帰義務などの法務的な相談は、当拠点の弁護士Coが支援していった。
持続化補助金も無事採択され、資金的にも軽い負担で車両購入等ができた。送迎サービスの範囲が拡充され、既存顧客や仮設住宅や借上型仮設住宅(みなし仮設住宅)への移転者に対しても、PR活動を開始。商圏が拡大し、被災前の7割程度にまで売上が回復。借入返済の目途もたっている。