コスト構造の確認と間接費の値上げ+
小・中学生を対象とした思考力・表現力などを能力開発する教室「算数パズル教室てらこや」を運営。子供達の自学自習を基本とし、算数・国語の「パズル」をクイズ・ゲーム感覚で楽しんで取り組むことで、子供たちの「考える力」を開発・育成している。単なる受験対策の学習塾と異なり、公式や解法テクニックなどを「教えてもらう」のではく、物事の本質をとらえ、自分で粘り強く考えることで「問題解決力」「論理的思考力」を育成している。
代表者:増本 真一
住 所:〒700-0815 岡山県岡山市北区野田屋町2丁目11番13号2階
連絡先:086-224-9677
URL:http://www.terakoya-okayama.jp/
小・中学生を対象とした思考力・表現力などを能力開発する教室「算数パズル教室てらこや」を運営。子供達の自学自習を基本とし、算数・国語の「パズル」をクイズ・ゲーム感覚で楽しんで取り組むことで、子供たちの「考える力」を開発・育成している。単なる受験対策の学習塾と異なり、公式や解法テクニックなどを「教えてもらう」のではく、物事の本質をとらえ、自分で粘り強く考えることで「問題解決力」「論理的思考力」を育成している。
代表者:増本 真一
住 所:〒700-0815 岡山県岡山市北区野田屋町2丁目11番13号2階
連絡先:086-224-9677
URL:http://www.terakoya-okayama.jp/
コロナ前後で入塾希望者が減ってきており、売上が減少傾向にあった。集客もコロナ前は学校の前でのチラシ配布(門配)が効果的であったが、コロナがあってからはチラシ配布が難しい状況になっており、別の手段を考えなければいけない状態にあった。数字面も度重なる原価高騰により、利益率も悪化しており、どこから対応していくべきか迷い、日本政策金融公庫に相談を行い、当拠点を紹介された。
決算書を確認し、売上減少と原価高騰が重なって収益力が低迷、財務状況が悪化していることを確認した。相談者が売上金額や利用者数に注力している中で事務作業も相談者自身で多くこなしており、アナログ面が多く非効率な面も見られた。そのため、大きな課題を2つに分けて分析し、それぞれ対策を検討した。一つ目の課題として、収益力改善が挙げられる。利用者やコースごとの売上、原価が不透明なため、管理資料を作成して数字を把握する。その後、価格の見直しや伸ばすべきコースを選定していく。二つ目の課題として、生産性向上が挙げられる。社内業務を整理し、IT化できる範囲を検討する。塾支援システムの導入検討を中心に考え、管理業務の簡素化を図る。
決算書では大まかな数字しか見えないため、学習コースごとの利用者数や売上金額、利益率を算出してコースごとの収益の見える化を支援した。そのデータを基に、利用者の少ない学習教材やコースの価格改定・廃止を検討提案した。同時に事務作業効率化のために塾支援システムの導入を提案、システム選定および運用フローの改善、IT導入補助金活用までを一気通貫で支援。現在ではIT導入補助金も採択され、導入に向けてメーカーと打ち合わせ進行中。システム導入のタイミングで全利用者に負担いただいている「設備維持費」も値上げすることとし、単純な値上げだけでなく利用者側の利便性も上がることを訴求し、利用者側の反応を緩和する対策を実施。
設備維持費及び一部コースの値上げにより、利用者全員の利益率が1%~2%程度改善した。今後も全体やコースごとの利益率を把握し、定期的に価格の見直しを行う。同時に塾支援システムを導入することで、煩雑な管理業務の効率化が期待される。まずは入退室管理から導入し、システムに慣れていき、その後、段階的にお知らせの電子化、請求管理、振替受講管理と段階的導入を進める。自社の効率化と利用者の利便性向上の双方を目指す。
今まで価格改定を実施していなかったため、利用者への説明会を複数回実施して反応を探るように助言した。結果として特に反発もなく、受け入れていただいた。今後はシステム導入が本格化していくため、保護者説明会の実施や段階的機能開放など、利用者はもちろんのこと、経営者側の負担も踏まえたスケジュール提案を心掛けた。
一刻を争うのに自分達の知恵は限られており、今から勉強しても間に合わないというなかで、人を雇うこともできない状況でもありました。そのような時に様々な分野の専門家から的確なアドバイスを頂き、行動できるように伴走していただくことで、着実に改善につなげることができました。経営者にとって、このように相談できる方がいるということは本当に心強く、有難いと思います。