太陽光発電パネルのメンテナンス事業分野へ参入 資金集め・営業・PRで売上拡大
代表者:坂田 優子(さかた ゆうこ)
住 所:宮崎県えびの市大字永山29
連絡先:0985-89-2401
平成29年4月より「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」(通称FIT法)が改正され、発電事業者には設備のメンテナンスが義務付けられた。もともと発電所・売電事業を行っていた相談者は、屋外に設置する太陽光発電設備専門のメンテナンス事業を新たに立ち上げた。新規事業について、どのように軌道に乗せたらいいか、思い悩んでいた。そこで、入居していたえびの市起業支援センターの相談員(インキュベーション・マネージャー)に相談したところ、当拠点を紹介された。今後の事業の進め方や販路開拓についての相談に至った。
相談開始当時、相談者はメンテナンス業者としての活動を始めてまだ1年しかたっておらず、現状は既存の発電所事業の際に、施設設備に投資した減価償却費分で赤字になっていた。そのため、新規にメンテナンス事業を始めるにあたっては、「実現可能な事業計画の策定による資金集め」、「太陽光発電を所有する個人や法人の事業者への営業活動」、「自社の強みの宣伝不足」の3点がクリアすべき課題であると分析した。
Coは、はじめに、事業計画書の作成を支援。これにより相談者は、宮崎県の経営革新支援事業の融資を得て、ホームページ作成や検査機器の整備を実施した。また、入居していたえびの市起業支援センターが提供する営業先紹介や同行営業など、営業活動向けサポートも積極的に活用するよう助言。これにより、地域事業者との情報交換や営業先の紹介を得るなど、活発な営業活動ができるようになっていった。また、ホームページを活用し、自社の強みをアピールしていった。
こうした営業活動や宣伝活動が徐々に実を結び、地元の発電事業所からの引き合いや、成約件数も徐々に増えている。相談者本人も将来が見通せる状況になってきた。平成30年7月には、国のものづくり補助金事業にも認定されたことで、検査用ドローンなどの最新機器を購入。顧客のニーズにあわせて細かく対応できるようになった。