ポストコロナを資本性劣後ローンで乗り越え女性が活躍するネイルサロンへ成長
平成24年に自宅でネイルサロンを開業し、現在宮城県を中心に5店舗を展開。スタッフは全員女性で仕事とプライベートの両立をカバーしあう文化の醸成や、多様な働き方制度など、女性の活躍に必要な取組を実施。
代表者:金澤 秀子(かなざわ ひでこ)
住 所:〒981-3363 宮城県富谷市杜乃橋2-2-4
連絡先:022-779-7185
URL:https://candy-base.com/
平成24年に自宅でネイルサロンを開業し、現在宮城県を中心に5店舗を展開。スタッフは全員女性で仕事とプライベートの両立をカバーしあう文化の醸成や、多様な働き方制度など、女性の活躍に必要な取組を実施。
代表者:金澤 秀子(かなざわ ひでこ)
住 所:〒981-3363 宮城県富谷市杜乃橋2-2-4
連絡先:022-779-7185
URL:https://candy-base.com/
相談者はこれまでの宮城県内3店舗に加え、岩手県北上市に4店舗目となる新店舗をオープン予定で進めていた。ただし資金繰りが悪化していることで、手持ちの出店資金も不足の状態にあった。県内金融機関からは、コロナ特別融資も活用している状況でのさらなる追加融資は難しい、と言われていた。相談者はどのように現在の状況を打破していいかわからず、日本政策金融公庫からの紹介で令和3年2月に当拠点へ相談に訪れた。
ヒアリングで現状把握したところ、売上不振の状態から再起を図るための新店舗出店であったが、慢性的に資金繰りに窮していることが判明した。CCOは、根本原因は資金繰り表や損益計画を共有し実行する組織体制の不備にあることを指摘し、根本改善がないままの事業拡大はリスクが高いことを伝えた。一方で出店を取りやめられない状況であったため、目下の資金繰りを行い出店を実現後、事業基盤を固めるための収益目標の策定や経営陣と各店舗が予算管理を行う仕組みづくりが根本課題であるとした。また相談者のネイリスト育成のノウハウは豊富であり、女性の多様な働き方をかなえる取組も競争力があると判断し、強みを生かした成長戦略の策定も課題とした。
CCOは早急に資金繰り表の作成を支援し、出店資金の不足分は岩手県の金融機関へ申し込み、出店を実現することとした。その後は、キャッシュフロー推移を把握できる損益計画書で予算管理することを提案。各店舗の予算管理徹底を図るべく店長への権限移譲を進めた。また、同社スタッフの成長を糧に令和10年までに10店舗のオープンを目指す成長戦略の計画を策定し、全従業員を一堂に会したワークショップではCCOがファシリテーションを務め、従業員との経営目標の目線合わせを実施した。これらの結果、令和5年8月期には相談後初の黒字化を達成。CCOはさらなる成長のため、公庫やメイン行との連携を図りながら、新型コロナ対策資本性劣後ローンの活用を提案した。
資本性劣後ローンについては何度も計画策定に向けたアドバイスと金融機関との打ち合わせを行い、成長計画の目線合わせを行った。その結果、令和6年3月に公庫から資本性劣後ローンが承認された。メイン行からのさらなる追加融資も得て、成長に弾みがついた。令和6年5月には福島県福島市に5店舗目をオープンするなどし、今後も同社のさらなる成長が期待される。
● 予算管理の徹底のため店長への権限移譲を支援
● 成長戦略のなかに従業員が働きやすい制度の導入を提案
● 従業員に対する成長戦略の周知徹底を後押し
急速に事業拡大をするなかで、想定外の売上減少と出店とが重なって大変な状況でしたが、資金繰り表で何をすべきかが明確になり対処できました。成長計画を従業員と共有できモチベーションアップしたほか、資本性劣後ローンによってさらに成長できる体制になりました。