最大の強みを積極的にアピールし5,700万円の大口案件を受注
一級建築士・建築デザイナーの代表が平成25年に創業、平成27年に法人化。店舗物件を中心に建築設計や施工を手掛け「新しいデザイン建築に果敢にチャレンジし、多くの人に感動を与えたい」をモットーに、地域に根ざした事業を展開。
代表者:山本 宏(やまもと ひろし)
住 所:〒793-0030 愛媛県西条市中野甲616-9
連絡先:0897-47-5977
URL:https://handm2013.com/
一級建築士・建築デザイナーの代表が平成25年に創業、平成27年に法人化。店舗物件を中心に建築設計や施工を手掛け「新しいデザイン建築に果敢にチャレンジし、多くの人に感動を与えたい」をモットーに、地域に根ざした事業を展開。
代表者:山本 宏(やまもと ひろし)
住 所:〒793-0030 愛媛県西条市中野甲616-9
連絡先:0897-47-5977
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法人化を果たしてから黒字を維持していたが、コロナ禍の影響で受注が減少し、9期目は赤字が避けられない状況となった。初の赤字転落により、経営者として精神的にも追い詰められ、今後の方針や行動に不安を感じるように。創業前から支援を受けていたSICS(西条産業情報支援センター)に相談したところ、同センターが定期開催している「よろず支援拠点サテライト相談」を紹介され、今回の相談に至った。
事業状況のヒアリングを行った結果、9期目の赤字は避けられないものの、直ちに事業継続が困難な状況ではないことが確認できた。相談者は経営者像に対する理想が高く、メンタル状態の維持に苦慮している様子が見受けられた。同社の目指すべき方向性を確認したところ、競争が激しい一般住宅建築ではなく、小規模店舗を中心とした「繁盛する店舗」を目指した建築デザインや空間デザインに重きを置いていた。SCCOはこの点について、現状で行っていること、今後必要なことについて確認し整理していく必要性があると説明し、継続的な相談対応を行うことにした。
SCCOはSWOT分析を通じて現状把握の必要性を説明し、同社の強みを明確化した。同社は早くから建築設計のデジタル化に着手し、BIM(Building Information Modeling)を活用して建築モデルを立体的に表現するノウハウを確立していた。また、建材の表面や自然空間を表現できるレンダリングソフトを駆使し、建築物および周辺の自然環境をリアルに再現した3D空間を構築する技術ももっていた。さらに、それらに合った施工が可能であることが同社の強みであり、この技術を活用した営業活動で受注の獲得率の大幅アップが期待できると説明。各案件に対して3D画像や動画、360度パノラマを活用し、アピール強化を進めることにした。
建築物の内部および外観を高精度な3Dモデリングとレンダリングができる同社の強みを最大限に生かした営業活動の結果、顧客へ提案した案件は高確率で受注につながった。なかでも、5,700万円の大口案件を受注したことが10期目の黒字化に向けた勢いにつながった。また、広報に関しても積極的な姿勢が芽生え、自社パンフレットの改訂や、地元大通りのデジタルサイネージの活用などを積極的に検討し、実行に移している。
● 丁寧なヒアリングによって精神的負担の軽減をサポート
● 案件受注に向けた対応策検討への切替を支援
● 強みとなる技術の再認識と自走力向上の促進
事業活動で忙しいなか、売上が減少することへの対策を取ることができない状況でしたが、よろず支援拠点に相談して肩の荷が下り、前向きな考えをもつことができました。当たり前だと思っていた当社の3D技術が大きな強みであると知り、自信をもって対応できました。まだ発展途上ですが、これからもよろしくお願いいたします。