地域資源を活用した商品を開発 より多くの人への周知を目指す
和歌山県橋本市で平成15年2月に創業した美容院。ヘアカットやスタイリングはもちろん、髪・こころ・肌・体を健やかにすることを目指している。「良いものをお客様に提供したい」との思いで、同店のサロン業務に使用するシャンプーをはじめとしたヘアケア商品の開発も行ってきた。また、シャンプーのほか基礎化粧品も展開する。ブランド名は「幸せの地球(ほし)の香り」。「人も環境も幸せに」をコンセプトに、人と自然のめぐりを大切にした植物成分を積極的に配合。令和4年より、地元・橋本市の植物の成分を活用した商品開発も行う。
代表者:戎 幸作
住 所:〒648-0066 和歌山県橋本市胡麻生365-9
連絡先:0736-37-5837
URL:https://www.s-hoshi-k.com/
和歌山県橋本市で平成15年2月に創業した美容院。ヘアカットやスタイリングはもちろん、髪・こころ・肌・体を健やかにすることを目指している。「良いものをお客様に提供したい」との思いで、同店のサロン業務に使用するシャンプーをはじめとしたヘアケア商品の開発も行ってきた。また、シャンプーのほか基礎化粧品も展開する。ブランド名は「幸せの地球(ほし)の香り」。「人も環境も幸せに」をコンセプトに、人と自然のめぐりを大切にした植物成分を積極的に配合。令和4年より、地元・橋本市の植物の成分を活用した商品開発も行う。
代表者:戎 幸作
住 所:〒648-0066 和歌山県橋本市胡麻生365-9
連絡先:0736-37-5837
URL:https://www.s-hoshi-k.com/
相談者は、令和2年に金融機関・商工会議所・当拠点共催の「補助金・助成金活用セミナー」に参加し、無料で経営相談できる場所があることを知った。これまで美容院の経営は順調であったため経営相談を利用しようと思うことはなかったが、自社開発したシャンプーの販売はこれまでの業務とは異なるため、「どのようにすれば多くの人に知ってもらえるか」についてアドバイスを求め、今回の相談に至った。
相談者は、自身の美容院の顧客に店頭で販売しているシャンプーを、より多くの人に販売できる方法を模索していた。COはヒアリングを通して、相談者には商品開発時のコンセプトや良いものを提供することに対して熱い思いがあること、夫婦ともに沖縄が好きで、沖縄には役目を果たして土に戻る(廃棄となる)植物を原料にした美容商材があることを知り、このような植物原料を商材として使うことで自分たちも循環型社会に協力できないかと考え、シャンプーの開発に至ったという物語があることを把握。その上で、熱い思いや開発のストーリーが可視化されていないこと、また、インターネットショップも開設しているが、商品があることを知ってもらう機会がないため実店舗の延長での販売にとどまっていることを課題として設定。今後さらなる商品展開も検討していたため、再度ブランドコンセプトの検討に取り組むことが必要と考えた。
まずは、ターゲットの再設定を提案。「地球を大切にする人」「植物が好きな人」「自然が好きな人」をターゲットとし、これに見合った商品デザインに変更していくこととなった。COは国および県の施策活用を進言し、相談者は再度ブランディングに取り組み、商品を全面的に改定。商標を取得し、ブランドとして商品展開する際の知財戦略も並行して行った。また、地元の地域活性に貢献すべく、和歌山にも土に戻る植物で原料にできるものがないかを模索。摘果したカキのカキタンニン(柿渋)を配合した肌と頭皮の化粧水を開発した。
リニューアルした「幸せの地球(ほし)の香り」ブランドのシャンプーや基礎化粧品は、現在プレ販売中。リニューアル後、店頭では40%の売上増を達成した。美容商材としてBtoBの販売を拡大していくため、展示会にも出展。現在は商品に興味を示した数社と商談を進めている。今後も継続して出展しながら取扱店を増やし、販売数を伸ばすことで地域にも恩返ししたいと考えている。
・「地球を大切にする」というコンセプトをうまく表現できるようサポート
・海外展開を見据え、INPIT知財総合窓口と協力して知財戦略についても検討
・限られた経営資源の中でやるべきことを選択・集中して取り組めるよう支援
新規事業の立ち上げに向けて自分たちだけではどのように進めていけばよいかわからなかったところ、COの丁寧なアドバイスにより計画・実行していくことができました。事業計画書、商標登録、展示会出展のほか、数多くの経験を経て、ブランドとともに成長しています。今後の具体的な課題も見えてきたので、引き続き支援を仰ぎながら、迅速かつ積極的に取り組んでいきたいと思います。