withコロナ時代のお花屋さん、短期・中期の成長戦略
2007年に、フラワーアレジメントの教室を個人事業として開業した。その後、生花販売・造花製造販売・緑化施工等、お花に関する事業を幅広く手掛けるようになった。無店舗での事業スタイルが特徴。
代表者:代表 篠木 まどか(しのき まどか)
住 所:〒252-0362 神奈川県相模原市南区上鶴間4丁目6-9 サンフォレスト上鶴間102
連絡先:042-814-1096
無店舗型でのお花の販売、レンタル、フラワーアレンジメント教室などを行ってきた同店。従来より売上拡大について悩んでいたが、2020年、新型コロナウイルスの影響で需要の柱である卒業式、入学式、謝恩会、歓送迎会などが軒並み中止となり、受注もすべてキャンセルとなった。アフターコロナも見据え、今後どのように事業を展開していくべきか、当拠点に相談に訪れた。
同社は「お花で想いを届ける」というコンセプトのもと事業展開しているが、無店舗型ゆえに、コンセプトや商品を上手く訴求できていなかった。一方、在庫を持たず、新鮮で持ちのいい花を提供でき、待ちの姿勢にならず機動的な動きができることは、無店舗型の大きな利点である。COは、短期的には新型コロナウイルスで激減した売上を復活させつつ、中期的には、無店舗型の強みを生かした事業を展開していくことが課題と判断した。
「お花で想いを届ける」コンセプトから、新サービスを考案していった。まずはコロナ禍を乗り切るため、GWに帰省できない方向けに「お花で里帰り」サービスを提案。同社に写真データを送付することで、家族写真とプリザーブドフラワーを実家や友人に送ることができる。さらに中期的な新サービスとして、忙しい経営者をターゲットに、ビジネスシーンにおける贈答用花束の手配・発送を一手に引き受ける「フラワー秘書室」も提案した。
「お花で里帰り」をプレスリリースも活用してPRした結果、地元新聞紙やネットニュースに取りあげられた。GW、母の日関連の売上は、前年比4倍を達成。「フラワー秘書室」も、ウェブサイトでの告知やメディアへのPRの結果、地元新聞紙に掲載された。保険外交員の成約者向け花束需要を受注するなど結果が出始めている。今後は、顧客のビジネス自体もサポートできるようなサービスに発展させたいと考えている。
ただの花では売れません。その花の価値は何か?誰がどんな喜びを感じているか?を考えます。「お花で里帰り」も、花自体ではなく、「実家の親の笑顔が見たい」という気持ちが売れたのです。常に何が売れるのか?をイメージしながら支援しています。
誰にどのようにに喜んでもらいたいかが明確になることで、PRが伝わり、受注に繋がることを実感しました。COに想い、サービス、受注状況等を聞いていただき、具体的サービスに落とし込んでくださったおかげです。今後も喜んでくださる方を増やすよう精進していきます。