障害者就労支援施設を含む複合施設の創業
メディアの注目も高まり、売上は順調に拡大
代表者:古山 圭二(こやま けいじ)
住 所:大分県大分市王子中町3番5号 ふくろうの森ビル
連絡先:097-511-1293
相談者は、障害者の就労支援を兼ねた複合施設事業を計画し、事業拠点となる中古ビル購入を検討。これまでに小さなバー経営の経験はあったが、事業の規模が異なることから、細部において様々な不安を抱えていた。また、従来の福祉事業とは異なる形態を取る持続可能なビジネスとして採算が取れるかもわからない。ビジネスモデルの構築や収益性の向上に向けてアドバイスが欲しい、と当拠点へ相談に訪れた。
相談者が作成した事業コンセプト、収支計画等を確認すると、経験のない規模の融資を受ける必要もあり、事業計画のブラッシュアップが必要であった。さらにカフェのサービスやイベント企画といった集客に向けたアイデアを持ちながらも、具体的な行動には至っていない。そこでCoは、「無理なく事業継続できる計画の練り直し」、「広告宣伝を含めた集客活動」が課題であると分析した。
はじめにCoは、事業計画の精査・改良を実施し、相談者が融資申請の際に行うプレゼンテーションも事前に確認した。サービスやイベント企画案について、12回におよぶブレーンストーミングを実施。カフェでの音楽ライブ等、多様なイベントを外部と連携して開催する、開放的な空間づくりを提案した。さらに、マッチングによるテナント候補紹介も実施。これにより、フラワーアレンジメント教室などの共同企画も可能となった。また宣伝面では、事業の社会性の高さに対して賛同を得やすいSNS活用の提案やチラシのレイアウトなど、集客に向けた活動のサポートも行った。
支援の結果、「ふくろうの森」としてカフェ、テナント、障害者の就労支援施設を含む複合施設をオープン。経営革新支援制度への申請の際、A型就労支援施設の独立採算という発展計画を積極的にアウトプットしたことで賛同者も増え、広告効果も相まって、提携パートナーの希望やスタッフ希望者が後を絶たない。日本テレビの「24時間テレビ『 愛は地球を救う』」の大分県枠で特集が組まれるなど、メディアにも度々取り上げられ、就労支援施設の利用者は当初計画の3倍に、スタッフは2名から10名にまで増員した。フラワーアレンジメント教室との共同開催の教室も好評で、カフェの集客に寄与するなど相乗的な集客効果をもたらし、財務状況もシミュレーション通り順調に推移している。