広告の効果測定と販促を支援店頭販促で売上820万円アップ
代表者:山下 浩明(やました ひろあき)
住 所:高知県高知市大津乙2120-5
連絡先:088-866-1323
相談者が営むクリーニング店は、大型競合店の参入や価格競争により、売上がここ10年間右肩下がりで、さらに台風による被害や、設備の老朽化による設備投資が必要な状況であった。そこで、相談者は「事業戦略策定の支援」を受けようと高知県産業振興センターを訪れた。すると、センター担当者から、販売戦略の具体的な支援も必要なことが指摘され、クリーニング店の販促支援で実績があるCoが在籍する当拠点を紹介された。
Coは、まず相談者のサービスの特徴、事業環境、マーケティングの実施状況等を確認した上で事業内容と商圏分析や競合調査を実施。その結果、自社工場を持っており「顧客の要望にあわせた個別対応型クリーニングができる」ことが最大の強みであるにも関わらず周知されていないため、価格だけで判断されているという問題が確認された。さらに広告物については、制作会社から提案される通りに作り、効果がでているのかの確認も行っていなかった。そこでCoは、独自の強みを生かしたサービスで勝負し、価格競争を脱するため、「利用を促すよう広報活動を見直していくこと」が課題だと分析した。
年間の広報展開イメージとそれぞれの広告物の費用対効果を実感してもらうため、まずは広報計画の作成を提案。これまで行ってきた地元武道大会への協賛広告では、顧客目線で「こんなに汚れが落ちる!」と効果が実感できるようなデザインで展開することを提案。コピーやデザインについてもアドバイスし、相談者もこれを実行していった。また、お金もかからず結果が見込める販促活動として「店頭での顧客にあわせたオプション(汗抜き加工やはっ水加工)メニューの提案」の実施と、月々のオプション売上を記録していくことを助言した。
店頭でオプションメニューの提案を行ったことにより、客単価は15%以上アップ。オプションの売上は820万円アップ(平成29年10月~平成30年7月)。また、Coによる武道大会の広告のコピー、デザイン添削により、広告からの注文を初めて獲得できた。相談者の広告や販促活動に対する意識が変わったことも、今回の重要な成果である。