コロナに負けるな!事業者連携による 商品力アップと販路拡大でギフト・家飲み需要層を獲得!
昭和38年創業。JA御坂農協葡萄部が地元の消費者向けに立ち上げたワイナリー。地域の高齢化、ワイン消費量の減少などを受け、4年前から経営革新に取り組み、COと「8 vin-yard MISAKA(ユイット・ヴィンヤード・ミサカ)」のブランディングを実施し、ラベルやワインボトルを刷新。販路開拓などを推進している。
代表者:小池 一夫(こいけ かずお)
住 所:〒406-0807 山梨県笛吹市御坂町二之宮611
連絡先:055-263-3036
同社は、経営革新によって都内ホテルや道の駅への卸売など、順調に販路を伸ばしていたが、新型コロナウイルスの影響で、飲食店や宿泊施設の客足が激減。「初物」として最もワインの販売が伸びる冬に向けて従来のような売上は見込めず、打ち手もない状況となっていた。かねてから支援を受けていた当拠点に、かき入れ時である年末時の効果的な販売方法について相談するようになった。
ホテルや道の駅のようなお出かけ先で、お酒を購入したり、飲んだりする機会が減少したコロナ禍において、これまでとは異なる市場やターゲットを模索する必要があった。同社のワインは取引先、購入者からの評価も高く、自社ECサイトからの注文も増えつつあったことから、コロナ禍で注目された「家飲み」や「ホームワインバー」といった消費者ニーズ、消費スタイルの変化に着目し、顧客目線で購買意欲が高まる仕掛けとして、ワインに合うおつまみと一緒に販売するといった、他の事業者との共同企画・販売を提案した。
今回の共同企画にあたり、ワインと相性が良い食品として、地元山梨県の(株)東屋ミートセンターのハム・ソーセージと(有)清里ミルクプラントのチーズを選定した。また、お歳暮ギフトと家飲み需要層へのアプローチとして、地元新聞への記事出稿やホームページからのECサイト誘導、近隣への折込チラシの配布を行った。さらに、新聞社への掲載要請、注文票を兼ねる配布チラシの作成とホームページへの掲載を行った。
今回の共同企画は「お歳暮・お年賀特選ギフトワインに合うグルメセレクション」として、ハム・ソーセージとチーズの組み合わせによる商品を3種類ラインナップし、これに加えて自社のワインから好きなものを選べる販売形式とした。令和2年11月~令和3年1月の約2か月間で販売したところ、期間中の全体売上は約133万円となり、想定以上の売上を達成した。
年末需要を狙ったものであり、時間的制約があるため、発案・企画・具体化・実施までのスピード感を最も意識しました。また、各事業者様のそれぞれの都合(ハム・ソーセージ及びチーズの製造日程や品種など)を考慮し、注文受けからお届けまでのタイムスケジュールについて、丁寧に調整・設定を行いました。
私自身はもちろん、共同企画した各事業者様からも「想定以上の成果が得られた」という感想が相次ぎ、次回以降も継続して取り組むこととなりました。初めての試みでしたが、ベースとなる信頼関係を構築でき、次につながる成果を得られました。