設備機械の導入に必要な補助金申請を助言
労働力不足、生産性の低下を克服し経営改善に成功
代表者:下瀬 隆宏(しもせ たかひろ)
住 所:山口県下関市唐戸町5-50
連絡先:0837-32-2000
山口県における水産加工業での従業員不足は深刻で人材確保に悩みを抱えていた。それに伴い生産性も低下する結果となり、相談者は生産性向上、製品の安全性向上のために機械装置の導入を検討。その資金繰りのため、経営革新計画の策定とものづくり補助金への申請を検討し、よろず支援拠点へ相談に訪れた。
Coは、相談者が検討している計画をヒアリングしたところ、従業員不足の対応と生産性向上に向けた設備の導入と、それに伴う新工場の建設を考えていた。具体的には、コンタミネーション(異物混入)対応設備を導入、ラインの増設、新たなふぐ惣菜開発のための設備の導入を検討していた。Coは、相談者が希望している設備が本当に必要なものなのか整理することと、その後の支援施策の検討が必要と考え、「設備ごとの導入目的の再確認と、それに基づく事業計画の策定、活用できる補助金制度の整理」を課題とした。
各種設備の導入に向け、事業計画の策定をアドバイス。作りこまれた事業計画を基に「経営革新計画」、「経営力向上計画」、「先端設備導入計画」や、ものづくり補助金への申請をアドバイス。連携する支援機関のやまぐち産業振興財団からは、食品流通業界の全国的な商談展示会等への出展や、設備貸与制度による機械導入案も提案された。
サポートをもとに相談者が計画書・申請書の作成を行い、無事ものづくり補助金が採択された。これにより、予定していた機械装置の導入を完了。以前は他社へ外注依頼をしていた加工にも社内で対応できるようになり、狙い通り生産性が向上したことで収益が上がり、従業員給与にも反映された。生産能力に余力が生まれたことから、相談者自ら積極的に商談に回ることができるようになり、結果、新規取引先も増加。当時の売上から比べると2倍以上の売上を達成した。