新型コロナ感染症対策を想定したミスト噴射機 新たなニーズ掘り起こしによる販路拡大 | よろず支援拠点全国本部

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新型コロナ感染症対策を想定したミスト噴射機 新たなニーズ掘り起こしによる販路拡大

1998年創業。治工具、金型、専用機、試作部品等の設計製作が主な業務内容。代表はかつて大手輸送機器メーカーにて商品開発を担当。その経験をもとに、顧客の新商品開発にかかわるテスト装置や治工具等の提案や製作を行っており、設計から組立までの一貫体制が強み。協力企業との連携で金属製品以外の依頼にも対応。

公開日: / 都道府県:静岡県 業種:製造 課題: 売上拡大

有限会社アイカット

代表者:代表取締役 吉岡 達也(よしおか たつや)
住 所:〒434-0014 静岡県浜松市浜北区本沢合827
連絡先:053-585-0230

1998年創業。治工具、金型、専用機、試作部品等の設計製作が主な業務内容。代表はかつて大手輸送機器メーカーにて商品開発を担当。その経験をもとに、顧客の新商品開発にかかわるテスト装置や治工具等の提案や製作を行っており、設計から組立までの一貫体制が強み。協力企業との連携で金属製品以外の依頼にも対応。

公開日:
都道府県:静岡県/業種:製造/課題:売上拡大

有限会社アイカット

代表者:代表取締役 吉岡 達也(よしおか たつや)
住 所:〒434-0014 静岡県浜松市浜北区本沢合827
連絡先:053-585-0230

目次

  1. 相談のきっかけ
    一社依存経営からの脱却に向けた自社商品の販売に苦戦
  2. 現状分析・課題設定
    販売ターゲットの設定と営業戦略の検討が課題
  3. 提案・実行支援
    具体的な使用シーンからターゲットとアプローチ手法を想定
  4. 支援成果と今後の展望
    積極的な情報発信により問合せが増加中

相談のきっかけ
一社依存経営からの脱却に向けた自社商品の販売に苦戦

大手輸送機器メーカーの1次試作外注先として事業を継続してきたものの、新型コロナウイルス感染症の影響で、受注が大幅に減少。そこで小規模事業者持続化補助金を活用し、自社商品の開発を進めていたが、これまで不特定先への営業活動経験がなく、販路開拓に苦戦していた。その折、浜北商工会の経営指導員から当拠点を紹介され、相談に至った。

現状分析・課題設定
販売ターゲットの設定と営業戦略の検討が課題

同社は新型コロナ対策を想定し、身体を消毒できるミスト噴射機を開発していた。具体的には、簡易に身体全体を消毒できる「移動式簡易型ミストボックス」と、足元の消毒に特化した「足元用簡易型ミスト噴霧装置」の2種類。どちらも一般家庭向けというより事業所向けと思われたため、BtoBでの販売を提案。「ターゲットとなる事業者の設定」と「ターゲットに合わせた営業戦略策定」を課題とした。

提案・実行支援
具体的な使用シーンからターゲットとアプローチ手法を想定

全身用タイプは、入口で消毒が必要な医療機関、公共施設、飲食店などの事業所を想定。さらにCOは、同商品は普通の水を噴霧することで、熱中症対策へも活用できると進言。屋外型施設・イベント会場など販路は大幅に拡大した。ウェブサイトやSNSで情報発信する他、DMの直接送付で周知を図った。足元用タイプは、低い椅子での接客を伴う飲食店に実際に使用してもらい、ニーズを収集することを提案。さらには、静岡県の「経営革新計画」の申請を促した。

支援成果と今後の展望
積極的な情報発信により問合せが増加中

2020年7月に、静岡県より「経営革新計画」の承認を受けた。その効果で新聞に掲載され、問合せが徐々に増加。さらに商品の紹介動画を作成し、同社ウェブサイトや動画共有サイトに掲載して積極的に情報を発信中。また、販売委託先からの要望により展示会出展したところ、消毒液メーカーからセット販売したいとの話もあり、想定していなかった販路も開拓できた。

事例を振り返って

相談者は、コロナ対策商品としての販売を当初より想定。しかし、「センサーによる自動ミスト噴霧」という機能に着目し、熱中症対策商品として新たな販路拡大を模索。消毒用商品、熱中症対策商品のそれぞれの機能に応じたターゲット層へのアプローチを進言した。

相談者の声

自社開発商品の販売へ取り組むにあたり、商工会の経営指導員様からよろず支援拠点をご紹介いただいた。「商品の使用シーンからどういった販路が考えられるか」といった視点でアドバイスをいただき、販路の設定ができた。

支援した拠点

静岡県よろず支援拠点

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