現場改善と自動化 5Sの徹底とロボットの効果的活用で生産性が劇的に向上 | よろず支援拠点全国本部

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現場改善と自動化 5Sの徹底とロボットの効果的活用で生産性が劇的に向上

昭和52年2月創業。粉粒体機器及び環境関連装置のメーカー。顧客の目的や環境、処理の対象に合わせて個別に設計製造販売を行う。豊富な経験と実績を生かし、ライン全体を視野に置いた最適な装置の提案・製造を行うことで、目的や機能を絞ったシンプルな設計やメンテナンスのしやすさ、故障の少なさ、低価格を実現している。

公開日: / 都道府県:静岡県 業種:製造 課題: 生産性向上

株式会社アコー

代表者:河野 克己(こうの かつみ)
住 所:〒279-0022 千葉県浦安市今川1丁目1-40(本社)/〒438-0211 静岡県磐田市東平松500-1(磐田工場)
連絡先:0538-59-2511

昭和52年2月創業。粉粒体機器及び環境関連装置のメーカー。顧客の目的や環境、処理の対象に合わせて個別に設計製造販売を行う。豊富な経験と実績を生かし、ライン全体を視野に置いた最適な装置の提案・製造を行うことで、目的や機能を絞ったシンプルな設計やメンテナンスのしやすさ、故障の少なさ、低価格を実現している。

公開日:
都道府県:静岡県/業種:製造/課題:生産性向上

株式会社アコー

代表者:河野 克己(こうの かつみ)
住 所:〒279-0022 千葉県浦安市今川1丁目1-40(本社)/〒438-0211 静岡県磐田市東平松500-1(磐田工場)
連絡先:0538-59-2511

目次

  1. 相談のきっかけ
    生産工程の自動化やTIG溶接ロボットの活用により効率を上げたい
  2. 現状分析・課題設定
    工程を分析して真の原因を突き止める
  3. 提案・実行支援
    5Sの徹底とロボット活用でボトルネックを解消
  4. 支援成果と今後の展望
    現場改善とロボット活用の相乗効果で生産効率大幅アップ

相談のきっかけ
生産工程の自動化やTIG溶接ロボットの活用により効率を上げたい

産業用集塵機メーカーとして、拠点を磐田市に置き全国エリアで受注販売を展開。基本的に受注生産のため、製造現場での効率があがらない悩みがあった。また、生産工程の自動化や、難易度が高く使いこなせていなかったステンレスTIG溶接ロボットの活用方法を模索しており、磐田市役所が実施している当拠点との共催「おせっかい事業」をきっかけに対応するに至った。

現状分析・課題設定
工程を分析して真の原因を突き止める

まずCOは同社の工場を視察し、フィルター製造工程と集塵機部品の溶接工程がボトルネックになっていると判断。両工程の自動化を目指し、自動化のメリットを分析した結果、フィルター製造工程は費用対効果が薄いため、生産性向上のターゲットを溶接作業の自動化に絞った。また、生産性診断の結果、現場改善の徹底が必要であったため、最初に工場内の整理整頓をはじめとした5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を行うこととした。

提案・実行支援
5Sの徹底とロボット活用でボトルネックを解消

5Sについては、工場診断での課題を整理の上、社内勉強会を開催。まず「5Sはなぜ必要か」をリーダー以上の役職者に説明。次に5S実施後の3ム(ムダ、ムラ、ムリ)を徹底排除するとともに、最後にヒューマンエラーの発生原因への対策「ポカヨケ、3H(初めて、変更、久しぶり)の導入」を実施。また、自動化については、放置されていた溶接ロボットの再活用を提案。加えて、溶接ロボットを活用する上で重要な「経営方針の明確化」と「ナレッジマネジメントの徹底」について説明した。

支援成果と今後の展望
現場改善とロボット活用の相乗効果で生産効率大幅アップ

5Sの実施により従業員がモノの位置が把握できるようになった結果、段取りのスピードが大幅に改善し、品質不良も10%減少。また、溶接ロボットの導入で溶接工程の自動化が実現。ルールに則り、対象となる品目を選定、製作部品数が15点→25点に増加した。溶接品質は、熟練工が行ったような仕上がりを容易に実現できるようになり、2割程度の作業時間短縮にもつながった。今後は、工場新設に伴う受注生産プロセスを効率化し、さらに生産性がアップする現場改善の提案を行う。

事例を振り返って

5Sの必要性をレクチャーし、何度もリーダーと現場を回って問題箇所を洗い出し、徐々にレベルを上げて細部まで改善に取り組みました。溶接ロボットを動かすには製品設計や事務を含めた改善が必要でしたが、自社での判断が可能なこともあり、スピーディーに対応いただけました。

相談者の声

問題意識を持ちながら具体的対策ができなかった部分をご支援いただき参考になりました。コスト面で難しかった集団受講ができ、1つのベクトルに向かって目的意識を共有できたことが最大の成果です。従業員皆が経営者の気持ちで考えるという意識になり、従業員からの改善提案申請も大幅に増加しました。教育訓練と自動化、AI化は中小企業が生き残る道であると再認識しました。

支援した拠点

静岡県よろず支援拠点

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