日ノ出窯のブランディングと龍爪梅花皮(りゅうそうかいらぎ)の売上拡大 | よろず支援拠点全国本部

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日ノ出窯のブランディングと龍爪梅花皮(りゅうそうかいらぎ)の売上拡大

他に類を見ない手法で作陶し、独自の販売方法で「龍爪梅花皮」を販売してきたが、限界を感じ販路拡大の打開策を模索。ブランドが散在しているという課題が明確になる。ブランドの整理とプレスリリースを活用したPRで販路拡大を目指す。

公開日: / 都道府県:滋賀県 業種:製造 課題: 売上拡大

日ノ出窯

他に類を見ない手法で作陶し、独自の販売方法で「龍爪梅花皮」を販売してきたが、限界を感じ販路拡大の打開策を模索。ブランドが散在しているという課題が明確になる。ブランドの整理とプレスリリースを活用したPRで販路拡大を目指す。

公開日:
都道府県:滋賀県/業種:製造/課題:売上拡大

日ノ出窯

代表者:
住 所:

目次

  1. 独自の販売方法に限界を感じる
  2. ブランド化により価格交渉力を強化したい
  3. 散在していたブランドを整理し発信
  4. 今後の展開に更なる期待

独自の販売方法に限界を感じる

今まで、岩崎政雄氏が作陶担当、相談者である岩崎三知子氏が販売担当として、独自の考え方で、「よしぶきギャラリー愉楽」を作り、ホームページを作成し、また、黄檗山萬福寺、ギャラリー唯の展覧会などに出店をして販売をしてきた。しかし、独自の販売方法だけでは限界を感じ、販路拡大の打開策を見出すべく、様々な方に相談をしたところ、当拠点のことを紹介され、来訪相談するに至った。

ブランド化により価格交渉力を強化したい

対応したコーチングスキルのあるコーディネーター(以下CO)が、相談者の話をじっくり聞き、何が課題であるのか探ったところ以下の3つの課題が浮き彫りになる。
まず1つ目は、多くの名称「岩崎陶房」「岩崎工房」「日ノ出窯」「龍爪梅花皮」「よしぶきギャラリー愉楽」が混在して発信されており、顧客から大変分かりにくい存在になっていること。第2にターゲット層に的確に企業ブランド名と商品ブランド名がPRできていないこと。第3に、今展開している多くの名称のことも含めて棚卸(目的・目標・商品への思い・競合商品は何か・強み特徴は何かなど)をし、直近にPRできる他競合商品と差別化・独自化できる新商品があることが判明した。

散在していたブランドを整理し発信

第1の課題を解決するため「岩崎陶房」「岩崎工房」「日ノ出窯」「龍爪梅花皮」「よしぶきギャラリー愉楽」についての整理を提案。どの名称が何をしているのか、どの名称を今後使っていくのか、どの名称がどの位置付けになるのか、などを、ブレーンストーミングを実施、名称の絞り込みとブランド体系を検討・考案した。
第2の課題については、第1の課題を解決することにより、今後ターゲット層に発信・PRする企業ブランド名・商品ブランド名が明確となった。また、「よしぶきギャラリー愉楽」、ホームページ、黄檗山萬福寺、ギャラリー唯などの展覧会などに出店されていることが、ほとんどPRできていないので、今後は、プレスリリースをうまく活用していくことを提案した。
第3の課題を解決するために、十一月から販売を開始することができる新商品のプレスリリースを作成し、京都経済記者クラブに配信。その後、購買層であるターゲットが見ている雑誌やテレビに配信することをアドバイスした。
相談者は、これらの提案に真摯に取り組んだ。十一月から販売を開始することができる新商品のプレスリリースは、タイトル・要点・本文について何度も修正を繰り返しながら完成させた。これに合わせて、ホームページの修正や商品のパッケージの考案、商品の取扱説明書も新たに作成。その後、十月末に京都経済記者クラブに配信、十一月初旬に、購買層であるターゲットが講読する雑誌やテレビに配信し、その結果、KBS京都「京bizX」、びわ湖放送「滋賀経済NOW」に生出演。企業ブランドと商品ブランドをPRすることができた。

今後の展開に更なる期待

 

相談者は、今まで独自の考え方で進んできた販路開拓・販売促進方法を見直し「名称の整理からブランド体系の作成」「新商品に関するプレスリリースの作成と記者クラブへの配信・雑誌・テレビへの送付」のノウハウを体得することができた。今後の取り組みとして、「ロゴの作成・売れるホームページへのリニューアル・買いたいと思わせる商品写真撮影と商品案内パンフレット作成」「新商品の開発」など、相談者のやる気と前向きな姿勢が醸成されたことで、大きな成果が期待できる。
「今までは新商品が出来てもプレスリリースをしてみよう、という考えが浮かばなかった。 支援を受けプロの方の視点は素晴らしいと感じた」と相談者は支援の印象を述べた。

支援の流れ
01
独自の販売方法だけでは限界を感じ、販路拡大の打開策を模索
02
ブランドの散在、PR不足が明らかになる一方、差別化できる新商品の存在が判明
03
ブランドの整理、プレスリリースの活用でターゲット層に情報発信
04
プレスリリースが功を奏しテレビに出演。ブランドのPRに成功
支援した拠点

滋賀県よろず支援拠点

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