若手梨農家グループが特産梨で新商品開発に挑戦。完成した「彩玉サイダー」は2か月で2,800本販売 | よろず支援拠点全国本部

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完成した「彩玉サイダー」は2か月で2,800本販売

若手梨農家グループが特産梨で新商品開発に挑戦。
完成した「彩玉サイダー」は2か月で2,800本販売

公開日: / 都道府県:埼玉県 業種:農業・漁業・林業 課題: 売上拡大

彩玉梨加工研究会「梨組」

代表者:相川 崇樹(あいかわ なおき)
住 所:埼玉県児玉郡上里町長浜1196-1
連絡先:0495-33-5217

公開日:
都道府県:埼玉県/業種:農業・漁業・林業/課題:売上拡大

彩玉梨加工研究会「梨組」

代表者:相川 崇樹(あいかわ なおき)
住 所:埼玉県児玉郡上里町長浜1196-1
電 話:0495-33-5217

目次

  1. 新規顧客獲得のために 来店のきっかけになる具体的な話題作りを模索
  2. 数多くある梨産地との差別化が課題 新しい加工品や体験サービスの提供を検討
  3. 県産のブランド梨「彩さいぎょく玉」を使い 「県民がギフトにしたいサイダー」を提案
  4. 「彩玉サイダー」が完成 2か月で2,800本も売り上げ、ほぼ完売状態

新規顧客獲得のために 来店のきっかけになる具体的な話題作りを模索

埼玉県内で梨の栽培や販売、経営の悩みを話し合う若手グループ「梨組」では、これまでの常連客の高齢化が進み、新規顧客獲得に迫られていた。そこで、「梨組」のメンバーである相談者が、新しい顧客へ自分たちの商品の魅力を発信し、来店のキッカケとなる話題作りの具体的な方策について、当拠点に支援を求めた。

数多くある梨産地との差別化が課題 新しい加工品や体験サービスの提供を検討

Coは、事業者の課題として、日持ちの短い青果のみで新しい顧客に商品の魅力を訴求するには、時間・場所に大きな制約があること、また、日本全国には数多くの梨産地があり、梨(果実)だけで差別化するのは難しいことを確認。そこでCoは、顧客の満足度をあげ、新規顧客の来店へとつなげるために、新しい梨の加工品を開発することと、梨栽培の体験型サービスといった他産地とは異なる魅力を提示することが課題であると分析した。

県産のブランド梨「彩さいぎょく玉」を使い 「県民がギフトにしたいサイダー」を提案

 

Coは、相談者グループとの話し合いの結果、ターゲットを若い世代に設定し、同県産梨の「彩玉」を使って「県民がギフトにしたくなる新感覚のサイダー」、「強いインパクトのある甘味」とした新飲料を開発することを提案。製造委託業者の紹介から、食品衛生法や製造者責任法、食品表示、栄養成分表示、原価計算から販売価格の算定方法、製造委託から販売までのタイムスケジュールの作成・確認のアドバイスを行った。相談者は、Coのアドバイスを受け、「彩玉サイダー」の開発を決定。別のCoのアドバイスから、ブランド梨の知名度をあげるため「彩玉」の名前だけを際立たせるデザインに、商品ロゴは「和」テイストの家紋風にし、若者に支持されるデザインに決定。他産地の直売所や、各種ご当地サイダーが並ぶ売り場でも目に留まるデザインのご当地サイダーとなった。ほかにも、様々な商品展開や販売ができるよう、「梨組」手提げ袋、店頭用POPも提案し販促を強化していった。

「彩玉サイダー」が完成 2か月で2,800本も売り上げ、ほぼ完売状態

「彩玉サイダー」は、平成30年8月に全埼玉県連商品(県産梨、県下加工業者製造)として完成し、3,000本の販売を開始。地元新聞やインターネット等の記事が功を奏し、梨農家直売所、取引先JA等農産物直売所、観光物産館などで発売すると2か月で販売数2,800本を記録した。12月には8,000本の追加製造を行ってお歳暮商品等でも販売。今年に入ると「さいたまスーパーアリーナ」での食のイベントにも出展し、若手梨農家グループの挑戦は好調なスタートを切っている。

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