先細る伝統産業で新市場を開拓!超高齢社会に適した畳に感謝の声続出
1980年創業の畳専門店。家紋の縁(へり)の紋模様合わせなどの難施工を得意とし、技術力と丁寧な仕事に定評がある。近年の畳離れへの危機感から、新たな畳市場を創り出すことを決意。畳の衝撃吸収力に新たな機能を加え、表材を選べて洋室も作れ、車椅子も使える「リフォーム畳Ⓡ」を開発した。
代表者:代表 大山 勝(おおやま まさる)
住 所:〒340-0813 埼玉県八潮市木曽根684-1
連絡先:048-996-8469
相談者は、板床のような見た目をした畳「リフォーム畳Ⓡ」を開発。2014年には特許を取得し、商標も登録したうえで、翌年に販売開始。近隣で1件の施工はできたものの、その後の注文は伸びず、どのように販売したらよいか悩んでいた。広報活動強化の一環でウェブサイトを開設したいと考えたことをきっかけに、当拠点を訪れた。
ライフスタイルの変化や車椅子対応を背景に洋室化が進む中、板床での高齢者の転倒が急増し、社会問題化している。衝撃吸収力が高く、転びにくい「リフォーム畳Ⓡ」は、板床と畳それぞれの長所をあわせ持つ社会貢献性の高い製品である。認知度向上のためには、ウェブサイト作成に加え、介護業界のイベントや展示会への参加、公的機関や専門家への相談など、草の根の活動を通して、社会的評価や実績を積み上げていくことが必要と判断した。
高齢者・介護・福祉などに対象を絞り、販売戦略を策定した。具体的には、ウェブサイト制作や展示会出展により広報活動を強化した他、八潮ブランドや渋沢栄一ビジネス大賞への応募により、公的評価のお墨付きを得ることを提案。また、東京都立産業技術研究センターで衝撃吸収力の評価試験等を行い、機能評価のデータの裏づけも行った。さらに、厚生労働省の居宅介護(介護予防)住宅改修費の支給制度の対象として認定された。
八潮ブランド認定を追い風に、2019年のリフォーム畳売上は、前年比6倍に急増(一般畳との合計でも1.8倍)した。さらに本年、渋沢栄一ビジネス大賞特別賞の受賞が全国紙等で取りあげられたことで、コロナの影響を跳ね返して売上が伸び続け、月次新記録を更新。7月時点で昨年の年間実績に達する勢いとなった。日本全国からの問い合わせに応えるためにも、自店での供給体制の強化に加え、他企業等との連携も視野に動いている。
社会貢献性の高い製品である強みを活かし、着実に実績を積み重ねることで、同社がお客様からの声に自信を深め、より積極的に前に出て行けるよう支援しました。より高い目標にチャレンジできるよう、多くの関係者を調整し、連携を図ることを重視しました。
ホームページの制作、補助金申請、各種賞への応募、展示会参加など、何でも相談にのっていただき、実績を積み上げることができました。転倒事故が少しでも減れば嬉しいです。「リフォーム畳Ⓡ」を全国に広めるのが夢なので、お客様の喜ぶ姿を糧に、頑張っていきます。