新プロジェクトを後押しする補助金獲得と事業承継で社長の集大成を飾る
創業61年のプラスチック製品受託型メーカー。食品包材・宅配水関連事業・医療関連機器を3本柱に毎年最高売上を更新。今後は市場の脱プラスチックの流れから、商品企画力やプロデュース力で価値創造型メーカーへと脱皮を図る。
代表者:中西 勝(なかにし まさる)
住 所:〒635-0816 奈良県北葛城郡広陵町中167
連絡先:0745-57-0011
URL:https://koryo-kagaku.co.jp/
創業61年のプラスチック製品受託型メーカー。食品包材・宅配水関連事業・医療関連機器を3本柱に毎年最高売上を更新。今後は市場の脱プラスチックの流れから、商品企画力やプロデュース力で価値創造型メーカーへと脱皮を図る。
代表者:中西 勝(なかにし まさる)
住 所:〒635-0816 奈良県北葛城郡広陵町中167
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COは10年にわたる幅広い支援で、社長と長男である相談者と強い信頼関係を構築してきた。令和5年4月に面談したところ、社長の「全力を注いだ医療関連事業の成功が見えてきた。長男が入社し、新工場用地も見つかった。国や県の大型補助金を獲得し、新事業・新工場を万全のものとして、自らの集大成としたい」という強い思いを確認。その思いに賛同し、各プロジェクトの発足と事業承継の具体化、スケジュール化を提案。長期取組がスタートした。
COは新事業・新工場プロジェクトにアドバイザーとして参画するとともに、経営分析に着手した。同社の売上は堅調に増加、毎期過去最高売上を更新していた。一方で、原材料の高騰や価格競争の激化などにより利益率は低下傾向で、方向性のシフトが急務だった。そこで、「高付加価値、高成長の医療関連分野への経営資源の集中強化」と「それを実現する新工場の建設」に加え、実施が発表されたばかりの「新工場大型投資への国の超大型補助金の獲得」を課題として設定、プロジェクトを策定した。事業承継については、長男を承継者として位置づけたが、経営者としての育成や株式分散の解消、株式承継の実施などの課題があることが判明した。
新事業・新工場プロジェクトの推進は、承継者である本部長の相談者を総括責任者にすることを社長に提案。本部長の指揮の下、若手役員や若手管理職を中核メンバーに抜てきし、部門横断の体制を構築した。また社外事業別KPIには、毎月の売上高と医療分野案件の新規獲得件数を設定し、毎月の推進本部会と会計報告会にて進捗を確認。都度課題を洗い出し、リソース配分の最適化を支援した。補助金獲得と事業計画作成はCOがアドバイザーとして担当。奈良県企業立地促進事業補助金、大規模成長投資補助金、成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)の同時獲得をターゲットとすることを提案し、並行して三つのプロジェクトに取り組んだ。
新事業・新工場プロジェクトは中間目標を全て達成、令和6年3月の完了に向け軌道に乗せることができた。令和6年3月期の売上高は前年比103%、同営業利益は前年比200%と、高付加価値製品への経営シフトも進展し、利益率は大幅に向上している。予定通り三つ全ての補助金の採択を受け、合計7億7,000万円の交付を受ける予定である。事業承継については、令和8年3月での社長交代を決定し、株式承継もそれまでに完了予定である。
● 相談者の思いに徹底して寄り添う姿勢で支援
● 承継者への情報の早期提供で信頼関係を構築
● 適切でスピーディーな対応
COには10年以上、途切れることなく経営相談の支援を受けています。適切な専門家や支援機関をコーディネートしてくれる点は心強いです。今回の取組にも終始寄り添ってくれました。補助金の交付を受けるにあたっては、唯一無二の支援をいただいたと感じています。経営の集大成の道筋をつけることができて感謝しています。