創業100年の老舗菓子店の挑戦!新製品開発で売上拡大を目指す | よろず支援拠点全国本部

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創業100年の老舗菓子店の挑戦!新製品開発で売上拡大を目指す

大正10年創業、長崎県南島原市にある老舗菓子店。「より多くの方に長崎伝統の味を届けたい」という思いで、地元素材を生かした和菓子や洋菓子の製造に力を注いでいる。

公開日: / 都道府県:長崎県 業種:製造 課題: 売上拡大

山本喜久栄堂

代表者:山本 哲也(やまもと てつや)
住 所:〒859-2601 長崎県南島原市加津佐町己3084
連絡先:0957-87-2162
URL:https://kikueido.net/

大正10年創業、長崎県南島原市にある老舗菓子店。「より多くの方に長崎伝統の味を届けたい」という思いで、地元素材を生かした和菓子や洋菓子の製造に力を注いでいる。

公開日:
都道府県:長崎県/業種:製造/課題:売上拡大

山本喜久栄堂

代表者:山本 哲也(やまもと てつや)
住 所:〒859-2601 長崎県南島原市加津佐町己3084
連絡先:0957-87-2162
URL:https://kikueido.net/

目次

  1. 相談のきっかけ
  2. 課題
  3. 支援内容
  4. 支援の成果

相談のきっかけ

100年超の老舗菓子店として事業承継の準備開始へ

同店は創業から100年を超える老舗菓子店。「カステラ」や「とら巻き」など長崎の伝統菓子を主力に、地元素材を生かした和菓子や洋菓子の製造に力を注いでおり、地域密着型の店舗として顧客から多くの支持を集めている。現在は3代目が代表を務めるなか、4代目として家業を引き継ぐ予定の相談者は事業承継の準備を進めるべく、地元商工会の紹介を受け、現代表と共に当拠点へ相談に訪れた。

課題

過疎化が進む地域の菓子店として売上拡大を目指す

COは過去の経営状況や既存製品、顧客層、販売状況を確認。創業以来、時代のニーズに沿った製品開発を続け、地域で愛される菓子店として歴史を重ねてきた同店だが、近年は商圏内の人口減少や高齢化が深刻化し、将来の売上減少への対応が急務であることを相談者と共有。今後の対応策として、商圏外での販路開拓や若年層の顧客獲得、通販の強化、観光客を誘導するための施策や情報発信の強化など、取り組むべき課題の優先順位を相談者と整理した。まずは、事業承継に向けて準備を進める相談者が主となり、外部販路へ向けた製品開発による売上拡大に取り組むことを目標に設定した。

支援内容

地元企業とコラボレーションした「島原牛乳カステラ」の開発

長崎の特産品で同店を代表する人気製品のカステラを外部販路用にブラッシュアップする方針で決定したが、カステラ市場は県内に数百の製造者が存在するため、新しい切り口の製品を考案する必要があった。相談者と面談を重ね、カステラとの相性が良く地元の学校給食で認知度が高い「島原牛乳」を使用した「島原牛乳カステラ」の開発を着想。パッケージデザインも学校給食の牛乳パッケージをアレンジし、地元企業とのコラボレーション製品という話題性ある製品を目指し企画を進めた。製品化には、牛乳を多用するため一般的なカステラよりも水分量が増え全工程が難しく、開発には相談者の菓子職人としての試行錯誤が求められたが、試作を重ね納得のいく製品が完成した。

支援の成果

話題性ある企画で累計1万4,000個のヒット製品誕生

「島原牛乳カステラ」は地元企業同士のコラボレーション製品として、話題性の高い製品企画となった。両社の販路拡大や情報発信による相乗効果が生まれ、外部販路は20カ所以上に広がり、累計販売数は約1万4,000個に達するヒット製品となった。さらに、ウェブ通販の導入や地元農家とのコラボレーションによる新製品の開発も進行中であり、これらは事業承継を視野に入れた相談者の独自の戦略として継続している。

事例を振り返って

● コラボレーション製品企画成功へ向け協力企業への訪問に同行
● 現代表への報連相徹底によるスムーズな承継を支援
● 販路拡大や新製品開発へ向けたアドバイス

相談者の声

よろず支援拠点へ相談したことで、これまで実現できなかった卸販売の展開やデザイン性の高い新製品の開発に取り組むことができました。私たちのアイデアだけでは難しかったものであり、よろず支援拠点の支援のおかげで新たな可能性を広げることができたと感じています。今後ともよろしくお願いいたします。

支援した拠点

長崎県よろず支援拠点

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