新商品「健康まくら」で製造小売業へ進出
少人数でできる製造・販売体制で販売数5倍達成
代表者:中川 ひろみ(なかがわ ひろみ)
住 所:宮城県大崎市古川旭2丁目3番8号 北都開発ビル2階3号 プル・ミール内
連絡先:0229-87-3931
整体院やエステサロンを経営してきた相談者。思うように事業規模が拡大できず、今後の方向性について従業員とも議論を重ねていた。そのような中、整体師30年のキャリアを持つ従業員が「健康まくら」の開発を提案。この商品に商機を見出し、製造小売業に進出したいと検討を始めた。しかし、今まで全く経験もない分野で、製造から販売方法まで、右も左もわからない。そこで、今後の進め方について当拠点へ相談に訪れた。
Coは、株主と経営方針を摺合せできていない状況を確認。製造小売業への進出を現在の法人で進めるのか、新たな法人を設立して進めるのか、早急に事業母体を明確にする必要性があると分析。さらに、今後の事業展開において、現在の人員では製造から販売まで全て内製化することは難しく、新規雇用する余力も現在はない。そこで、Coは、「経営方針の確定に向け事業母体を明確にすること」、「少人数でできる製造・販売体制を確立すること」の2つを課題とした。
相談者は、現在の事業を清算し、新たな法人の設立を決断したため、当拠点の弁護士のCoが、解散・清算の手続きや株主への説明方法などをアドバイスした。人手不足を補うための施策としては、代理店契約を結んでの製造・販売体制確立を提案。あわせて、販売の機会を労力少なく増やすために、講演とセットにした販売会、自店舗での体験販売も行っていくことを助言した。
また代理店契約の交渉のためにも競合商品との差別化は必要であるため、宮城県発明協会と連携し、「健康まくら」の商標登録について支援を実施した。その他、当拠点のセミナーへの参加を促し、事業者同士でのマッチングや連携を模索した。
「健康まくら」は、最終的には「朝ラク枕」という商標で特許を取得。競合品との差別化がされたことで、6社と代理店契約を結んだ。さらにネット販売で協力が得られる事業者も確保することができた。代理店を通じた販売や出張セミナー販売、さらに介護業界専門誌への広告掲載といった販促施策も展開した結果、以前までの累積販売個数比5倍を達成。人手が足りなくても対応できる製造・販売体制の確立で好スタートをきっている。