離島の酒・奄美黒糖焼酎の黎明期を語る!価値を伝えるブランディング
平成3年に前身の石原酒造から町田酒造へ商号変更。鹿児島県の奄美群島でのみ製造が許されている、「奄美黒糖焼酎」の製造販売を行う。代表銘柄「里の曙(さとのあけぼの)」が有名。
代表者:平島 将(ひらしま しょう)
住 所:〒894-0105 鹿児島県大島郡龍郷町大勝3321
連絡先:0997-62-5011
URL:https://satoake.jp/
平成3年に前身の石原酒造から町田酒造へ商号変更。鹿児島県の奄美群島でのみ製造が許されている、「奄美黒糖焼酎」の製造販売を行う。代表銘柄「里の曙(さとのあけぼの)」が有名。
代表者:平島 将(ひらしま しょう)
住 所:〒894-0105 鹿児島県大島郡龍郷町大勝3321
連絡先:0997-62-5011
URL:https://satoake.jp/
同社は、前身となる石原酒造の初代杜氏が最後に仕込んだ原酒「住の江(すみのえ)三十六年貯蔵」の発売に向けた準備を進めていた。新製品の発表に向けて、残すはブランドサイトの構築やパッケージデザインだけとなった。数量限定500本の発売で価格は1万5,000円という特別な製品である。ブランド価値を伝えるための言語化・明文化に、社内の人間だけでは限界があると感じ、専門家の支援を求め、今回の相談に至った。
同社は離島にあるため、当拠点への来訪や現地訪問での相談が難しい状況であった。COは現状把握をした結果、令和6年3月の発売まで「オンラインによる伴走支援」を提案。初回相談では、課題抽出から始めた。商品コンセプトの確認や開発プロセスの整理、ラベルデザインの作成と順調に進めるなかで、1万5,000円の高価格に見合う「ブランディングにつなげる言葉」が重要になると分析した。また、ブランドサイトの構成やパッケージに掲載する商品説明文の作成など、同社で対応できるよう内製化を進めることも課題であると整理した。
全8回の支援では、製品に関する言語化・明文化の支援が中心となった。同社の歴史や製品の誕生背景、ラベルデザインの秘話など「どんなに素晴らしいものづくりも、その過程をちゃんと明文化しなければ無いのと同じ。価値が伝わらない」という考えのもと、壁打ちを通じて必要なキーワードを引き出し、言語化や文章作成の技術支援を実施。特に「奄美黒糖焼酎の黎明期を語る酒」であるため、重厚感のある文体表現にすることを提案。プロの視点に加え、ChatGPTによるAIを活用した添削を行い、相談者が納得するまで価値を伝える言葉へと磨き上げた。ブランドサイトの制作では、ランディングページのデザインや外注するウェブデザイナーへの修正指示の方法などもアドバイスした。
令和6年3月1日の発売から3カ月で、350本以上の受注を達成。当初の目標は100本程度と想定していたが、大きく上回る成果となった。在庫は半年でわずかとなり、次年度の500本の生産出荷体制を前倒しで整えることになった。本製品は、令和32年頃まで段階的に製造・販売を予定しており、令和9年まで毎年数量を限定して発売を計画している。本年は「住の江」ブランドを飛躍させた重要な1年となった。
● 離島の地理的制約をオンラインによる伴走支援で解消
● 価値の言語化とデザインで商品のブランディングを支援
● 専門的なアドバイスで内製化と自走化を促進
人員不足を補うため、外部支援を求めて依頼をしました。特に「思いの言語化」が社内では難しく感じていましたが、COの支援によって、製品の魅力を伝える言葉や魅せ方を理想通りに具現化することができました。価値ある製品を消費者に伝えるプロセスから多くを学び、その成果を実感しています。