モバイルPOSレジスター導入で販売分析と業務効率化を実現
代表者:沖田 佳子(おきた よしこ)
住 所:兵庫県朝来市和田山町法道寺61-5
連絡先:079-673-2360
和洋菓子・パン製造卸から、小売、レストラン事業を営む同社は、創業当時から高度成長期の波にも乗り事業拡大路線を続けてきた。しかし、その後のバブル崩壊や経済停滞を経て、3代目である相談者が代表取締役に就任した頃は業績が振るわず、経営状況が悪化。抜本的な経営立て直しに取り組みたいと考えていた。そのような中、取引先金融機関から当拠点を紹介され、息子である専務取締役とともに来訪、相談に至った。
Coは、製造部門・販売部門・マーケティングの3つの視点から広く問題点を洗い出し、特に改善が必要なのは販売部門であると分析した。レストランと物販では、旧式のレジスターを使用しており、商品分類別・商品別の売上高や日計を把握していない状況。そこでCoは、経営改善に向けて、「商品別の売上高を把握でき、会計業務の効率化も図れるシステムの導入」を課題とした。
この問題を改善するため、Coは売上高を月次で把握することを最優先の課題に設定。具体的な方策として、クラウドコンピューティング型のモバイルPOSレジスターの導入を提案。一般的なPOSレジスターよりも導入コストがはるかに安く、前日の売上高や当日の商品別・時間帯別売上高がリアルタイムで把握できるようになることや、現場の売上データをノートで管理していた今までと比べ、飛躍的に業務効率の向上が図れると説明した。
レジ会計を担当するスタッフには高齢者も多く、タッチ操作に馴染めないことも予想されたが、習熟期間を十分取れば問題ないと相談者も納得。取締役会でも丁寧に説明した上でモバイルPOSレジスター導入に踏み切った。導入後は、売上のリアルタイム確認はもちろん、以前から続けているスタンプカードにQRコード※の会員番号を付番し、会計時に読み取ることで顧客ごとの来店頻度や注文商品の管理が実現。今後さらに、休眠顧客の掘り起こしや顧客ごとの嗜好に応じたプロモーション戦略に役立てたいと期待を寄せている。
※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。