売場のゾーニングと商品の“見せ方”で 短期間に大幅な売上アップを達成 | よろず支援拠点全国本部

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売場のゾーニングと商品の“見せ方”で 短期間に大幅な売上アップを達成

創業は江戸末期の安政2年。晴天に恵まれる北海道十勝地方にのれんを継承した4代目が昭和63年に実験工房を開設。現在は約300坪の土地に店舗と工場を併設、昔ながらの手作りで甘納豆やようかん、焙煎豆、豆茶など、本別産の食材を生かした和菓子、甘味を製造販売する。

公開日: / 都道府県:北海道 業種:製造 課題: 売上拡大

合同会社豆屋とかち

代表者:鈴木 真智雄(すずき まちお)
住 所:〒089-3305 北海道中川郡本別町共栄18-8
連絡先:0156-22-5981

創業は江戸末期の安政2年。晴天に恵まれる北海道十勝地方にのれんを継承した4代目が昭和63年に実験工房を開設。現在は約300坪の土地に店舗と工場を併設、昔ながらの手作りで甘納豆やようかん、焙煎豆、豆茶など、本別産の食材を生かした和菓子、甘味を製造販売する。

公開日:
都道府県:北海道/業種:製造/課題:売上拡大

合同会社豆屋とかち

代表者:鈴木 真智雄(すずき まちお)
住 所:〒089-3305 北海道中川郡本別町共栄18-8
連絡先:0156-22-5981

目次

  1. 顧客が高齢化するなか、新たな販促策で成長を
  2. 美味しさをより若い顧客層に訴える施策を課題に設定
  3. 独自のチェックシートと“お客さま目線”で店内を改善
  4. 陳列の見直しが、わずかな期間で大幅な売上増に直結

顧客が高齢化するなか、新たな販促策で成長を

安政2年(1855年)、創業者大谷彦平氏が京都本能寺の門前にて、ぜんざい屋を営んでいた際にぜんざいを火に掛けすぎ偶然に甘納豆を発見し、大徳寺納豆より甘納豆と名を付けたのが始まり。老舗の豆菓子製造小売業として、知名度は高いものの更なる売り上げ拡大を図りたいと考えていた。相談者は、日本政策金融公庫帯広支店から岡女堂本家のブランドイメージ強化の取り組みについて、当拠点を紹介され、相談に至った。

美味しさをより若い顧客層に訴える施策を課題に設定

COはまず、現状の店舗や商品について確認した。同店舗の40種類以上のオリジナル商品は、地元産の良質の豆を中心に使用し、創業より伝わる手作りの製法で、機械生産では真似のできない味わいが強みであること、しかしそのよさは常連客以外には十分に伝わっていないことがわかった。コロナ禍以降も成長を続けるためには若い世代を新規顧客として取り込むことが不可欠と判断し、若者やファミリー層をターゲットとしたブランディング、店舗づくり、パッケージ見直しを課題として設定した。

独自のチェックシートと“お客さま目線”で店内を改善

COが独自に考案した「店舗改善チェックシート」を活用し、店舗内を「残すもの」「改善すべきもの」に分け、ターゲットとして設定した「若者とファミリー層」の目的地となるような店舗づくりを推進した。店舗内の陳列は“お客さま目線”で見直し、「甘納豆」「豆類」「贈答品」など、どの商品がどこにあるかわかる陳列方法を採用。また不統一でわかりにくい手書きPOPを一新、「商品名」「特徴」「食べ方」が一目で理解できるよう工夫した。

陳列の見直しが、わずかな期間で大幅な売上増に直結

相談者はアドバイスを参考に、商品の陳列方法の改善を行った。その結果は客単価の向上につながり、売上は前月比約40%と大幅に上昇した。初回相談が令和4年6月中旬、店舗の改善がその2カ月後の8月という短期間での施策であったが、高い成果が挙がった。観光のオフシーズンになる冬季は、今後の課題として設定している店頭の幟の制作、商品パッケージの見直しに向け支援を進めていく。また、さらに集客力をあげる取り組みとして、イートインスペースの活性化も行う予定としている。

事例を振り返って

相談者はこれまで何度も内部会議を開き議論してきたものの、具体的な改善策を見出せずにいました。そこで「チェックシート」での気づきを与え、すぐに実践できる改善として、色彩心理を使ったレジ前の改善案を資料提示しました。スムーズな最初の一歩により、他の改善策も意欲的に取り組んでもらえるようになったと思います。

相談者の声

相談でのご提案は毎回有意義な資料で、まさに弊社にいま必要なことだと再認識できました。現在も継続して売場のレイアウト変更を続けています。新たな視点をいただいたことで、これまで内部会議では堂々巡りだった課題もクリアしていけそうです。今後もご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。

支援した拠点

北海道よろず支援拠点

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