アイデアの共鳴を形に!プロも認めるトランペット練習用ミュートを開発
令和5年1月創業、令和6年1月に設立し、管楽器周辺機器の開発・販売を行っている。代表の20年にわたる吹奏楽経験を生かし、トランペット用ミュート(減音器)を開発。奏者の課題に応えるべく、他商品の開発も手掛ける。
代表者:横川 央雄(よこがわ ひろお)
住 所:〒721-0955 広島県福山市新涯町5-8-28-2
連絡先:080-5232-4572
URL:https://brassgear.jp/
令和5年1月創業、令和6年1月に設立し、管楽器周辺機器の開発・販売を行っている。代表の20年にわたる吹奏楽経験を生かし、トランペット用ミュート(減音器)を開発。奏者の課題に応えるべく、他商品の開発も手掛ける。
代表者:横川 央雄(よこがわ ひろお)
住 所:〒721-0955 広島県福山市新涯町5-8-28-2
連絡先:080-5232-4572
URL:https://brassgear.jp/
相談者は会社勤めをしながら、自身の20年間の吹奏楽経験から着想したトランペット用ミュート(減音器)を、商品化したいと考えていた。まずINPIT広島県知財総合支援窓口に相談し、特許出願や知的財産についてのアドバイスを受けた。事業の立ち上げに向けては、商品開発や資金調達、経営者としての人脈形成など幅広い支援が必要であるため、当拠点へ相談するに至った。令和5年1月から起業に向けての面談とサポートを開始した。
商品開発に当たり、試作品づくりから課題は山積みだった。相談者が段ボールで構想していたアイデアを3Dプリンターで形にするため、SCCOはものづくり技術支援をしているNPO法人を紹介。相談者は試作についてアドバイスと試作メーカーの紹介を受けた。試作や金型、製造などの資金調達も必要であったため、他のCOの支援で創業計画書を作成し、相談者自ら金融機関に出向いた。また、商品化に向けて取扱説明書への明記事項、製造物責任、契約関係などに関する知識の習得や、経営者としてのマインドセット、知識、人脈形成の必要性が課題としてあった。そのためCOは、福山商工会議所主催「創業塾」に参加し、他の参加者と刺激し合いアドバイスを受けるよう勧めた。
令和5年1月の支援開始から、月1~2回の相談、他の支援機関への紹介など、1年半に及ぶ伴走支援を行った。相談者はアドバイスを真摯に受け止め、課題解決に向けて積極的に行動した。SCCOは、他の支援機関や事業者との接点をつくることで、それぞれの強みや関連情報を生かした多角的な支援となるよう心掛けた。商品に関しては、地元のものづくり事業者との縁から、安定的な製造ができるようになった。また、新聞や情報誌、専門誌などマスメディアに記事として取り上げられる機会も得られ、知名度も高まりつつある。相談者は現在、会社を一人で切り盛りしているため、人員確保や事業体構築、業務分担が今後の課題である。
商品は1台税込2万1,780円で令和6年3月に販売開始、初期製造分は完売した。創業当初の3カ月と比較すると2倍以上の販売実績で、追加製造し販売エリアを拡大している。今期は月100台、年間1,200台の販売計画がある。国内販売では、同社のECサイトでの販売、大手楽器店との提携のほか、プロ演奏者の口コミでも広がっており、特許出願中である。海外販売においては、PCT国際特許出願中で販売ルートを開拓している。
● 今までにない商品開発に多角的な支援の継続
● 許容可能な損失を想定した事業設計
● 相談者のモチベーション維持をサポート
よろず支援拠点はじめ、各協力者のアドバイスとご支援があり、ここまでくることができました。「奏者の役に立ちたい」という気持ちが形となり、プロからも評価いただいているのはありがたいことです。今後も弛まず、奏者であるお客さまに寄り添い、奏者の快適な音楽生活に寄与したいと考えています。