長期的な目線での経営戦略策定と設備投資で生産効率40%アップ | よろず支援拠点全国本部

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長期的な目線での経営戦略策定と設備投資で生産効率40%アップ

公開日: / 都道府県:広島県 業種:製造 課題: 売上拡大

有限会社昭和機械工業

代表者:安芸 一寅(あき かずとら)
住 所:広島県呉市安浦町水尻二丁目7番3号
連絡先:0823-84-3782

公開日:
都道府県:広島県/業種:製造/課題:売上拡大

有限会社昭和機械工業

代表者:安芸 一寅(あき かずとら)
住 所:広島県呉市安浦町水尻二丁目7番3号
電 話:0823-84-3782

目次

  1. 設備の老朽化に伴い生産能力が低下 補助金が不採択で設備投資ができない
  2. 設備投資だけでは成果が出ない 長期的な目線で経営戦略の策定と現場改善を
  3. 「技術」と「組織」を強化した経営戦略に取り組む
  4. 設備導入や効率的な人員配置で生産効率40%アップ 生産余力も生まれ、売上も拡大中

設備の老朽化に伴い生産能力が低下 補助金が不採択で設備投資ができない

平成25年に先代から相談者が事業を引き継いだ金属製品メーカー。新規受注増加に成功し、売上は拡大。しかし平成27年頃から設備等の老朽化によって生産能力が低下し、外注に頼ることで利益を圧迫。メンテナンス費用もかさんでいた。相談者は、高性能の機械導入のため「ものづくり補助金」にチャレンジしたが採択に繋がらない。悩んでいたところ取引のある金融機関から当拠点を紹介され、相談に訪れた。

設備投資だけでは成果が出ない 長期的な目線で経営戦略の策定と現場改善を

Coが確認すると、相談のとおり、設備投資等、生産効率の向上に向けて何かしら対策を進める必要が見受けられた。しかし現状相談者は、目先の設備投資に意識が偏り、中長期的な視点で会社の方向性を検討できていない。同社の強みは、難易度が高い特殊金型を含め仕上がり精度が非常に高いこと、緻密な作り込みで頑丈な金型を製造できることである。しかし一方で、熟練技能者の手作業による工程で作業時間が長期化、生産余力がなく新規の引き合いに応えられないことが問題となっていた。そこでCoは、まずは「同社の強みを再度整理・認識を進め、経営戦略策定に取り組むこと」と「設備投資も視野に入れた現場改善に取組み、生産性を向上させていくこと」を課題とした。

「技術」と「組織」を強化した経営戦略に取り組む

経営戦略の策定にあたり、品質向上と短納期化のため、同社が保有している金型設計ノウハウに熟練技術を掛け合わせて、鋼材の加工工程の効率化を提案。同社の強みをさらに強化し、他社との競争力を高めることとした。また、今後の部品素材の硬度や形状の変化に対応できる体制づくりを強化するため、社内ミーティングによる組織体制強化や、社員の技能に合わせた人員配置を提案。生産効率を第一に考えた体制とスケジュールを組み、計画に沿って進めていくことを徹底するようにした。また、設備投資に向けては刷新が必要な設備を検討。ものづくり補助金へ応募し導入を進めることを提案。

設備導入や効率的な人員配置で生産効率40%アップ 生産余力も生まれ、売上も拡大中

翌年、改めて練り直した事業計画で、二度目の「ものづくり補助金」に採択され、シミュレーションソフトを導入した。効率的な人員配置もあり、生産効率は40%アップ。外注は0%となり、圧迫されていた利益率も大幅に改善した。社内ミーティングにより情報の共有がすすみ、生産計画はほぼ計画通り推移するようになった。生産能力に余力も生まれたことで新規受注も可能になり、売上も初期目標の達成には及ばないものの拡大中である。

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