事業承継をきっかけとした経営革新への取組みにより売上・利益が大幅にアップ | よろず支援拠点全国本部

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事業承継をきっかけとした経営革新への取組みにより売上・利益が大幅にアップ

公開日: / 都道府県:広島県 業種:製造 課題: 経営改善・事業再生

株式会社ハシモト

代表者:橋本 光正(はしもと みつただ)
住 所:広島県福山市鞆町後地5番地
連絡先:084-983-5151

公開日:
都道府県:広島県/業種:製造/課題:経営改善・事業再生

株式会社ハシモト

代表者:橋本 光正(はしもと みつただ)
住 所:広島県福山市鞆町後地5番地
電 話:084-983-5151

目次

  1. 先代の急逝を受け突然の事業承継 資金繰りが厳しくなる状況を何とかしたい
  2. 事業計画の策定と 赤字部門・過剰在庫の整理が課題
  3. 財務状況を改善しながら 攻めの方策で経営を活性化
  4. 経営体質も大きく改善し 固定費を20%削減、寝具の売上を30%アップ

先代の急逝を受け突然の事業承継 資金繰りが厳しくなる状況を何とかしたい

先代の急死により、26歳の若さで会社を引継ぐこととなった相談者。突然の事業承継で、経営についての勉強もこれからというところ。そのような中、業況は売上が年々下がり、資金繰りも厳しくなっている。資金繰りを何とかしたいという想いはあるものの、何からはじめればよいかわからず、当拠点へ相談に訪れた。

事業計画の策定と 赤字部門・過剰在庫の整理が課題

Coが、過去5年間の貸借対照表と損益計算書を確認すると、布団のリース部門が年間で大幅な赤字であることと、過剰な在庫が経営を圧迫していることが明らかになった。さらに、事業計画が策定されていなかったことにも着目。経営改善のためには「経営改善の礎となる事業計画とその裏付けとなる計数管理」、「赤字部門と過剰在庫の整理」という2つの課題を挙げた。問題は多いが、オリジナル商品が数多くあること、製造卸売であり、なおかつ店舗を併設していること、20人以上の縫製人員をかかえていることなど、他の会社にはない特色があることも確認した。

財務状況を改善しながら 攻めの方策で経営を活性化

相談者に対して、事業計画を作成し月次試算表で会社の損益を細かくチェックするよう提言。並行してネックとなっている布団のリース部門の廃止と過剰在庫の早期削減で、固定費の削減と資金繰りを安定化させるよう助言した。攻めの方策としては、小規模事業者持続化補助金を活用して「ホームページを作成しオリジナル商品をPRする」こと、「併設店舗を活用して直販を開始する」、「縫製人員の多さを生かして異業種の縫製加工も請け負う」ことの3案を提案。さらに、他Coとも連携し、地元企業との連携で手芸品の新規企画品の販路拡大など、新たな取組みへの挑戦も提案した。

経営体質も大きく改善し 固定費を20%削減、寝具の売上を30%アップ

相談者はこれまでの実績をもとに「鞆のふとん家」事業計画を作成。さらに、月次試算表のもと、財務状況を細かく確認した上で赤字部門の廃止と在庫の削減を実施し、固定費を20%削減させた。また、事業計画を金融機関へ提出することにより融資が実現し、この資金をもとにホームページを開設したことで、直販も月に数十万円を売り上げるようになった。縫製加工請負も、営業活動の結果100万円単位の発注が入るようになっている。地元企業との連携も順調で、販路開拓専門Coが紹介した織物業者や刺しゅう業者など5社とのコラボレーションが実現し、寝具部門の売上を30%アップさせた。

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