IoTで機械故障を防止 プロジェクト推進を人材育成にも活用
昭和20年の創業以来、鉄骨加工、総合建設、部品製造など、時代の変化に対応しながら事業を拡大してきた。製造業として常に生産性向上に挑戦してきた同社は、次世代のテーマとして、IoTを研究し活用する方針を打ち出した。IoT活用に向けた社内の横断的なプロジェクトを効果的に進めるため、相談に訪れた。
機械部ではコンプレッサーの温度異常を検知・通報することで、コンプレッサー故障を防止し、生産ラインの停止による1時間あたり約45万円の損失を未然に防いだ。機工部では、レーザー加工機からのアラーム解析で異常停止を未然に防ぎ、年間30万円の効果を出した。今後はIoTで得たデータを解析することで、非効率な作業等を可視化し、さらに生産性向上をはかりたい。
あくまでも生産性向上を最終目的として、IoT活用で得られるデータをどう活用し、生産性向上につなげるかのイメージを醸成することに主眼を置いた。技術的な内容については必要に応じて都度レクチャーを行った。
当初はIoT活用のイメージが湧かず活動が停滞していたが、アドバイスによって少しずつ具体像が見え始めた。重要なデータと課題が蓄積されつつあり、今後はデータの解析を進めて、生産性向上の改善策を練っていきたい。