副業からの本格的な事業化を支援メディア活用などで販売数量300%に
代表者:須佐 瞳(すさ ひとみ)
住 所:福井県福井市福2-1504-5
連絡先:080-6032-5722
相談者は満足のいく抱っこ紐がなかった自分の子育て経験から、自ら抱っこ紐を考案し知人を中心に販売してきた。SNSへの投稿によって全国から少しずつ注文が入るようになり本格的な事業化も考え始めた。しかし、副業として対応していたため生産能力はおのずと限界に。事業化に向けた迷いや悩みに対するアドバイスを求め、特許出願の相談をしていた発明協会から当拠点を紹介され来訪した。
相談者は、現状1人で製作に取り組んでおり、生産能力は限定的である。そのためCoは、本格的な事業化に向けては、生産体制を整備していく必要があると判断。また、SNSのみに頼った情報発信では、プロモーション効果も限定的。そこで、Coは「生産工程の一部外注を含めた生産体制の整備」と「新たなプロモーション策による販路開拓の検討」の2つが課題であると分析した。
Coは、まずは生産体制の面では、目標とする月間販売数を設定し、生産能力や仕入先、仕入量の見直しを提案。特に今後の事業継続も念頭に、突然の受注増にも対応できるよう助言し、資金面も含めて事業計画への落とし込みを行った。外注先の確保については、委託できる可能性がある先を探索してマッチングを支援。相談者は策定した事業計画に基づき条件交渉を行い、業務委託契約を結ぶに至った。プロモーション面では、福井県を中心とした市場での認知度向上と潜在需要の確認を図るため、新聞やタウン誌などへの露出を提案。必要なプレスリリースの作成方法について支援。具体的なプレスリリース先としては、Coのネットワークから福井新聞の子育てコラムの中で取り上げてもらうように提案を行った。
Coの提案から、福井新聞に大きく取り上げられ、SNSなどでも拡散されたことから、県内はもとより県外からの受注も増加。東京の子育て支援NPOとの繋がりもでき、東京進出の足がかりを得た。相談当初からみて、販売数量は300%アップを達成。収益も安定していることを受け、相談者は副業から本格的な事業展開をはたすことができた。