「和紙製のマスクケース」を開発 コロナ禍の売上減少をカバー | よろず支援拠点全国本部

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「和紙製のマスクケース」を開発 コロナ禍の売上減少をカバー

1882年創業。機械すきによる越前和紙製造に取り組み、襖紙や株券用紙等を製造。現在は各種和紙の製造に加えて、久兵衛という自社ブランドで、メモパッドやランチョンマット等の和紙製品を県内外に販売。葦を使ったヨシ紙も製造し、環境に配慮した製品作りに取り組んでいる。

公開日: / 都道府県:福井県 業種:製造 課題: 売上拡大

山田兄弟製紙株式会社

代表者:代表取締役社長 山田 晃裕(やまだ あきひろ)
住 所:〒915-0235 福井県越前市不老町15-4
連絡先:0778-43-0043

1882年創業。機械すきによる越前和紙製造に取り組み、襖紙や株券用紙等を製造。現在は各種和紙の製造に加えて、久兵衛という自社ブランドで、メモパッドやランチョンマット等の和紙製品を県内外に販売。葦を使ったヨシ紙も製造し、環境に配慮した製品作りに取り組んでいる。

公開日:
都道府県:福井県/業種:製造/課題:売上拡大

山田兄弟製紙株式会社

代表者:代表取締役社長 山田 晃裕(やまだ あきひろ)
住 所:〒915-0235 福井県越前市不老町15-4
連絡先:0778-43-0043

目次

  1. 相談のきっかけ
    コロナ禍で受注が激減 新商品「和紙製マスクケース」を開発したい
  2. 現状分析・課題設定
    多種多様なマスクに対応できるマスクケースの開発が課題
  3. 提案・実行支援
    マスクの形状・使用状態にあわせ2パターンのケースを設計
  4. 支援成果と今後の展望
    直売所・自社サイトで売れ行き好調 事業者向けの新商品も開発

相談のきっかけ
コロナ禍で受注が激減 新商品「和紙製マスクケース」を開発したい

同社の主力商品は、和紙製の企業向けノベルティ。しかし、コロナ禍で展示会の開催がゼロになり、同社の受注も激減した。今後業況が回復するという保証もなく、新たな市場で売上確保を図る必要があった。マスク着用が常識となり、関連商品が出てきた折、同社取締役である相談者は越前和紙による携帯用マスクケースの開発を思いつき、当拠点を訪れた。

現状分析・課題設定
多種多様なマスクに対応できるマスクケースの開発が課題

同社はこれまで、和紙の供給をはじめ、自社ブランド品の開発と企業ノベルティ製品の提供が主要事業であった。一般消費者向け商品の製造販売も行っていたが、文具製品以外の商品開発は経験がなく、携帯用マスクケースを作ろうにも、何をどうすべきかが見えない状況。また、マスクは不織布製と布製が混在し、形状も多様、さらに使用前後の状態も異なるため、COは、多くの状況に対応できるマスクケースの開発が必要と判断した。

提案・実行支援
マスクの形状・使用状態にあわせ2パターンのケースを設計

COによる調査の結果、布製マスクと使用中の不織布製マスクはほぼ同じ形状である一方、未使用の不織布製マスクだけは形が異なることが判明した。そこでこれら2パターンについて、詳細な形状を検討することを提案した。相談者は、布製マスク向けに二つ折り型、不織布製マスク向けに横長タイプを設計。紙による試作で適切な形状を考案。COが色や柄について改善点を指摘し、改良を進めた。

支援成果と今後の展望
直売所・自社サイトで売れ行き好調 事業者向けの新商品も開発

直売所の専用販売コーナーでは、県内外問わず多くの方が購入。福井県知事にも購入していただいた。自社サイトでの販売も開始し、発売後2ヶ月で約1,000セットの販売を達成した。また、月刊誌のマスクケース特集記事に掲載され、読者プレゼントにも採用されたことで、さらなる知名度向上につながった。その後、飲食店向けにマスクホルダも新規に開発し、飲食店やホテルから合計1万点以上を受注することができた。

事例を振り返って

相談者も販売ターゲットも女性であることを踏まえ、女性が好む色や柄を選びました。形や大きさも持ちやすくハンドバッグ等に収まるサイズにしました。デザイン担当COの協力も得て、「大人かわいい」という女性独特の感覚を表現できるように開発を支援しました。

相談者の声

コロナ禍で売上が伸び悩むなか、商品開発サポートを受け、構想1か月で製品が完成し販売ができました。ターゲットに見合う色や柄の選定も専門家の意見でスムーズに決まりました。飲食店向け製品も試験販売の提案があり、受注も決まり、売れる確信が持てました。

支援した拠点

福井県よろず支援拠点

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