サバ缶が大ヒット 漁獲低迷を乗り越え 地域の新ブランド誕生
昭和27年創業の八戸市を代表する水産加工会社の一つ。鮮魚や冷蔵庫原料のほかに、しめサバなどサバ加工品を主力商品としてきた。ところが八戸港のサバの水揚げが大きく低迷し、危機的状況に。新商品の開発が急務だが、相談者である専務は異業種出身で、事業のノウハウがない。将来の事業承継も見据え、当拠点へ相談に訪れた。
漁獲量低迷に直面する中、小型サバに着目し、新商品のサバ缶を開発、大ヒットさせた。事業を通じて販路開拓、利益率改善、ブランド育成などの経営ノウハウも得られた。また、地域を挙げて支援を行うモデル事業にもなった。次の新商品の開発は若手主体で取り組むことで、次代の育成も支援している。
県内には他にも原料調達に悩む会社が多いことから、同社の新商品開発にとどまらず、地域全体のプロジェクトとし、新たなモデル創出を目指して取り組んだ。COは専務と共同でマネジメントを行い、専務に事業化と経営のノウハウを提供できるように心掛けた。
自社だけではノウハウが乏しく、限界があった。COと県の支援を得て開発を進め、成功できた。新しい販路もでき、自信を得て、今後へとつなぐことができた。