コロナ禍で、新しい分野への進出を模索するアパレル会社の挑戦 | よろず支援拠点全国本部

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コロナ禍で、新しい分野への進出を模索するアパレル会社の挑戦

「有限会社オサリドレス」は昭和48年に東京都北区王子にてウエディングドレスの縫製業として創業。その後、業界の地方展開の流れを受けて、平 成4年に創業者の出身地である青森県五所川原市に移設して法人化。平成11年には現経営者に事業を承継。従来はウエディングドレスやフォーマ ルドレスを主体とした受注であったが、五所川原市に移転後は商社経由の受注によって大手百貨店などで販売されるレディースワンピースやスカー ト、スーツのジャケット、パンツ類などを主に生産している。

公開日: / 都道府県:青森県 業種:製造業 課題: 事業再構築

有限会社 オサリドレス

代表者:長利 邦子
住 所:〒037-0014 青森県五所川原市稲実米崎54-61
連絡先:0173-54-5018

「有限会社オサリドレス」は昭和48年に東京都北区王子にてウエディングドレスの縫製業として創業。その後、業界の地方展開の流れを受けて、平 成4年に創業者の出身地である青森県五所川原市に移設して法人化。平成11年には現経営者に事業を承継。従来はウエディングドレスやフォーマ ルドレスを主体とした受注であったが、五所川原市に移転後は商社経由の受注によって大手百貨店などで販売されるレディースワンピースやスカー ト、スーツのジャケット、パンツ類などを主に生産している。

公開日:
都道府県:青森県/業種:製造業/課題:事業再構築

有限会社 オサリドレス

代表者:長利 邦子
住 所:〒037-0014 青森県五所川原市稲実米崎54-61
連絡先:0173-54-5018

目次

  1. 相談のきっかけ
  2. 課題
  3. 支援内容
  4. 支援の成果

相談のきっかけ

事業を再構築して新分野への展開を図りたい

フォーマル需要が減少傾向にある中、さらにコロナ禍にも見舞われ、大幅な売上減少につながった。新型コロナウイルス感染症の防護服の受注などでしのぎつつも、相談者である工場長は将来的な自身への事業承継も見据え、事業再構築の必要性を感じるようになった。しかしながら、どのような新分野展開をすべきか、また投資に必要な資金調達をどうするかについて悩んでいたところ、ネットで当拠点を知り、今回の相談に至った。

課題

新しい分野への展開を図りながら技術承継や魅力ある職場づくりを

COはまず、現状についてヒアリングと分析を実施。同社は、長年のフォーマルドレス縫製の経験に基づく高い技術力や品質管理力、短納期対応に関する強みをもつ一方で、工程の機械化が遅れていた傾向にあり、新素材などへの対応が難しい側面もあった。また、従業員の高齢化が顕著で、若手人材の確保も進まない状況だった。さらに、コロナ禍の外出需要の減少でアパレル需要が低下し、主力商品である百貨店向けレディース商品も百貨店の時短営業の影響で、受注が大きく落ち込み、コロナ禍前と比較して売上が50%以上も減少する月が頻発した。相談者とは、コロナ禍においても同社の強みを生かした高付加価値商品を提供できる市場への新分野展開を図りながら、適切な設備投資によって労働環境改善や技術承継などを進め、魅力ある職場としていくことが課題であるという合意形成を行った。

支援内容

自動裁断システム導入によりデザイナーズブランド製品の縫製への参入を目指す

協議の結果、新分野は、コロナ禍でも比較的順調な販売を続けるデザイナーズブランド製品の縫製に決定。そこで多用される軟素材に対応した自動裁断システムの導入を決めた。資金調達のため、事業再構築補助金の申請書作成についてアドバイスを実施。また、地元の金融機関を紹介し、つなぎ融資を受ける段取りも支援。取引先商社を通してデザイナーズブランドへの営業活動を展開し、受注開始となった。

支援の成果

新分野展開によるコロナ禍からの早期回復

コロナの影響から回復傾向にあるが、既存事業の戻りはまだ75%。しかし、今回の事業再構築によってデザイナーズブランドへの展開が進んだことで、既存事業と新分野を併せた売上はコロナ前と同水準にまで戻り、売上の早期回復につながった。今後も最新機械の導入やトレンドファッションの製造など、若い世代に興味をもってもらえる取組を進め、若手人材の確保や定着率の向上に努めていく。

事例を振り返って

・新規参入を目指す分野の見極め
・既存事業とのシナジー効果も図る
・補助金制度の理解と社内での合意形成に留意

相談者の声

連絡した際はいつも親身に相談に乗っていただいて助かりました。情報取得や経営に関するさまざまな相談ができる機関があることを知り、自己資金だけでは対応ができなくても施策の利用で対応が可能であることが理解できました。今回の事業再構築を通して、当社の課題や進むべき方向性が明確になりました。

支援した拠点

青森県よろず支援拠点

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