「プリザーブド盆彩」をインテリア雑貨としてPR
BtoB市場へ販路開拓し、新規顧客獲得
代表者:黒木 千賀子(くろき ちかこ)
住 所:秋田県秋田市外旭川三千刈161 有限会社秋田園芸資材内
連絡先:080-2810-9989
プリザーブド盆栽の売上拡大を狙い、種苗関係の展示会や生花関係の販売先など既存の流通経路への営業を行っていた相談者。既存販売先に協力者はいたものの、生の盆栽とプリザーブド盆彩の差別化が難しく、商品の魅力がなかなか消費者に伝わらず悩んでいた。プリザーブド盆彩を主軸として製作・販売を強化していくために、何をどのように進めていくべきか、当拠点に支援を求めた。
Coはプリザーブド盆彩に類する商品の購入者、購入の方法、購入目的などについて情報を収集。その結果、既存の販売場所では商品価格と顧客層にギャップがあるため、これ以上の売上拡大は見込めないと分析。そこで、「商品価値を理解してくれるターゲットへの販路開拓に向けて商品コンセプトや販売価格を再設定すること」を課題とした。
また一見類似とみられる他社商品との差別化も必要であった。そして相談者が苦手意識のある取引条件、原価や仕入、値付けなどについて力を入れる必要があると確認した。
Coはプリザーブド盆栽の魅力を「手間をかけずに上質の和空間を演出できること」と考え、インテリア雑貨としてPRすることを提案。「旅館、和食店など観光飲食業」など「BtoB」への販路拡大に向け、各種展示会等への出展をすすめた。また、他社商品との差別化に向けて、連携した各支援機関の協力を得ながら、商標整備を提案した。
相談者は、Coの協力を得ながら、補助金獲得や展示会にも出展。販路開拓に向けた商品開発や試作品製作、営業活動を行っていった。また、そうした取組みの中、相談者の意欲も増し、既存事業の売上拡大にも力を入れ始めた。
相談者は、商標登録の査定も受け、「プリザーブド盆彩千里」のブランディング化に成功。インテリア雑貨として販売会・展示会へのアプローチにより、問い合わせや引き合いが増加。さらに観光飲食業への営業も実を結び、東京・銀座の飲食店にも納品された。
既存事業のフェイクフラワー事業は、同県内企業とマッチングが成立し売上は前年度3倍を記録。ハーバリウム・植栽事業は、作業の品質や技術が評価され、原価や仕入などの工夫により前年度2倍の売上となり事業は安定化している。