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人材の確保・育成と業務効率向上を支援し前年比168%の売上を達成

平成24年、オリジナルデザインTシャツのギャラリーとして創業。平成27年より、代表の李氏が描く原画をグラフィック化したテキスタイルによる商品開発を開始。沖縄の太陽、海、鮮やかな花や生き物など「沖縄の体温(taion)」を感じられる商品をコンセプトに、バッグ、シャツ、ドレスなどを製造・販売している。那覇市内の本店のほか、デパート内にも出店。ポップアップ出店で積極的に県外にも出向き、県内外で人気のブランドに成長している。

公開日：2024.03.25　／　都道府県：沖縄県　業種：製造業課題：経営改善・事業再生

taion(タイオン)

代表者:李康光
住所:〒900-0014 沖縄県那覇市松尾2-3-10
連絡先:098-917-4331
URL:https://taion9.com/

公開日：2024.03.25
都道府県：沖縄県／業種：製造業／課題：経営改善・事業再生

taion(タイオン)

代表者:李康光
住所:〒900-0014 沖縄県那覇市松尾2-3-10
連絡先:098-917-4331
URL:https://taion9.com/

支援のきっかけ

今後の事業展開を見据えた組織体制構築を相談

創業以来、那覇市への本店移転、県内ラグジュアリーホテルでの販売、デパートや県外ポップアップ出店と、着実に事業規模を拡大してきた同ブランド。アーティストである代表・李氏の妻であり「右腕」の相談者は、マネジャーとしてプロダクトデザインから製造、店舗運営、営業、会計管理まで、経営を全面的に支えている。事業が拡大するなかでスタッフも増え、働きやすい職場づくりをしたいと考えるようになり、創業直後から定期的に足を運んでいた当拠点へ相談に訪れた。

課題

幹部人材育成と業務効率向上が課題

沖縄を意識しながらも、独自性が高く高級感がある商品を強みとし、成長を続けていた同ブランド。COは、事業の拡大スピードに対して組織体制が追いついていないと考えた。まず、事業構成と各業務の内容、人員や雇用状況などを改めて確認。製造はデザインを除いて外注、店舗スタッフはパートタイムのシフト勤務であったため、イベント時や急なスタッフの欠員で人手が必要な際は、相談者が対応せざるを得なかった。店舗運営に相談者の時間を割かれることで、会計管理や営業活動が十分にできないことが問題に。こうした状況から、COは経営・製造・販売の各体制整備が必要と判断。業務の整理と役割分担、人材配置の見直しを喫緊の課題とし、「将来を見据えた人材確保と幹部人材育成」「経営を含む業務の効率化」に取り組むことに。なお、相談者は製造についても一部内製化を検討していたが、まずは組織体制の整備から着手することにした。

支援内容

採用・育成を支援、業務の見直しも提案

COはまず、ブランドコンセプトや将来像を採用ページでしっかり伝え、事業展望を意識した採用活動を行うことを提案。スタッフ定着のため、経営ビジョンの言語化と共有も勧めた。幹部候補者の育成も開始し、本人の意向を尊重しつつ、責任者として店舗の運営・管理の権限を移譲していくことに。経営業務の効率化にも着手し、税理士COの支援で会計管理の見直しと会計ソフト導入に取り掛かった。従業員の待遇改善のほか、社労士COのアドバイスを受け、相談者自らも、社会保険の全員適用や福利厚生の見直しに取り組んだ。

支援の成果

店長育成と業務改善で前年比168%の売上に

ビジョンに共感した人材を複数採用することに成功。その中から抜擢した店長は責任者として成長している。また、権限移譲で相談者が経営に専念できる状況になり営業効率がアップ。スタッフ欠員による休業がなくなったほか、県外ポップアップ出店増、デパートを含む店舗売上増により、年間売上高は前年比168%に。今後は県外展開も視野に、管理業務効率化と製造体制の整備・拡充に注力する。

事例を振り返って

・傾聴と問いかけにより、相談者の考えを引き出すことに注力

・実現するための計画と行動を相談者が主体的に実行できるよう配慮

・拠点内の他COと協力し、具体的かつ包括的な業務改善を推進

相談者の声

よろず支援拠点の皆さんにはずっと伴走してもらい、感謝しています。判断に迷った時にすぐに相談でき、的確なアドバイスをいただける、本当に心強い存在です。自身の無意識の考えを引き出してもらうことも多く、毎回気付きとともにやる気が生まれます。今後も新たな事業展開を考えているので、これからもサポートを頼りにしながら頑張りたいです。

支援した拠点

沖縄県よろず支援拠点