事業者連携により 「こんにゃく」を活用した美容用スポンジの開発・製造・販売 | よろず支援拠点全国本部

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事業者連携により 「こんにゃく」を活用した美容用スポンジの開発・製造・販売

大正13年創業。県内でこんにゃく製品の製造を行う。こんにゃく独特のアルカリ臭のない独自の製法を開発するなど、従来の形態に拘らない切り口で、「こんにゃく製品」を開発・製造・販売している。また、地元の産業技術センターと連携し、脱プラスチックによる技術開発を行うなど、新たな展開にも取り組んでいる。

公開日: / 都道府県:香川県 業種:製造 課題: 売上拡大

ハイスキー食品工業株式会社

代表者:菱谷 龍二(ひしたに りょうじ)
住 所:〒761-0612 香川県木田郡三木町大字氷上219
連絡先:087-898-1125

大正13年創業。県内でこんにゃく製品の製造を行う。こんにゃく独特のアルカリ臭のない独自の製法を開発するなど、従来の形態に拘らない切り口で、「こんにゃく製品」を開発・製造・販売している。また、地元の産業技術センターと連携し、脱プラスチックによる技術開発を行うなど、新たな展開にも取り組んでいる。

公開日:
都道府県:香川県/業種:製造/課題:売上拡大

ハイスキー食品工業株式会社

代表者:菱谷 龍二(ひしたに りょうじ)
住 所:〒761-0612 香川県木田郡三木町大字氷上219
連絡先:087-898-1125

目次

  1. 相談のきっかけ
    コロナ禍で既存取引先の売上が減少、新たな手法で販路を開拓したい
  2. 現状分析・課題設定
    よろず支援拠点の資源を活用した新しい支援スタイルの提案
  3. 提案・実行支援
    「こんにゃく」を活用した美容用品を開発、両者にとって有効な取組に
  4. 支援成果と今後の展望
    こんにゃく製造技術と化粧品通販事業が融合、新ジャンル事業の展開で販路も確保

相談のきっかけ
コロナ禍で既存取引先の売上が減少、新たな手法で販路を開拓したい

同社はこんにゃく専門の製造事業者であり、OEMでの製造販売及び店舗へのこんにゃく製品の販売を行っていた。しかし、コロナ禍において取引先の売上減少に伴い取引が減少。相談者は従来から当拠点にて生産管理などの支援を受けていたが、新たな販路の開拓方法について相談するため、当拠点へ訪れた。既存の延長線での販路開拓ではなく、新たな手法を模索したい、との要望をもとに、販路開拓について検討することとした。

現状分析・課題設定
よろず支援拠点の資源を活用した新しい支援スタイルの提案

COはまず、同社の製造技術と社内体制を確認。研究開発が得意である一方で、既存の販路をメインとした商品展開であったことから、食品以外の商品企画が不得手であることがわかった。こんにゃく製品を通じた「健康」、「自然食品」が商品特性のコンセプトワードであったことから、商品企画に重点を置いた支援の方向性を提案。当拠点にて相談実績があり、通販にて基礎化粧品を展開している株式会社アイムとのマッチングを行い、商品企画力を補う事業連携型支援を行うこととした。

提案・実行支援
「こんにゃく」を活用した美容用品を開発、両者にとって有効な取組に

同社の研究開発力と、連携先のアイムが有する数百万人の会員。両者の強みを活かした連携方法の全体構想を提案。検討を重ねた結果、こんにゃくを活用した洗顔用スポンジの開発に至る。同社にとっては、食品ジャンル以外への初めての展開となった。また、アイムとの連携で、商品企画やマーケティングの機能を補い、販売先も確定するなど、新規商品の開発リスクの低減を図ることができ、洗顔用の国内産スポンジを探していたアイムにとっても有効な取組となった。

支援成果と今後の展望
こんにゃく製造技術と化粧品通販事業が融合、新ジャンル事業の展開で販路も確保

試作サンプルの検討を行い、本格的に商品開発に取り組むことでアイムと合意。試作サンプルにより商品化の目途がたったことから、香川県の「商品化技術テーマ調査事業助成金」制度を活用し、商品開発・量産化への取組を行った。今後は、アイムの社員やアイムが有する会員へのモニタリングを行い、商品の完成度を高めていく。開発完了後は、アイムの会員に対しての販売テストに移行する予定である。

事例を振り返って

当拠点の資源であるデータベースやCOの企業情報を活かした支援方法を検討しました。特に、1双方の特性(強み・弱み)を整理・把握した事業連携、2商品開発から販売展開までの一貫したイメージの共有、3双方の事業者のリスク軽減の3点に留意しました。

相談者の声

経営課題であった「商品企画力」、「販路開拓」の提案を受けるとともに、食品ジャンル以外への新規の取組の方向性が明確になりました。自社の特性や体制を把握された上での、支援メニューの提案が非常に有効でした。連携先のマーケットを先に想定した商品開発を行うことで生産規模なども設計しやすく、異業種の新たなターゲット開拓にもつながりました。

支援した拠点

香川県よろず支援拠点

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