ローコストオペレーションの実現で収益性改善設備稼働率向上で生産量前年比120%アップ | よろず支援拠点全国本部

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設備稼働率向上で生産量前年比120%アップ

ローコストオペレーションの実現で収益性改善
設備稼働率向上で生産量前年比120%アップ

公開日: / 都道府県:奈良県 業種:製造 課題: 経営改善・事業再生

オカハシ株式会社

代表者:岡橋 勢美男(おかはし せみお)
住 所:奈良県橿原市中曽司町555-1
連絡先:0744-24-0001

公開日:
都道府県:奈良県/業種:製造/課題:経営改善・事業再生

オカハシ株式会社

代表者:岡橋 勢美男(おかはし せみお)
住 所:奈良県橿原市中曽司町555-1
電 話:0744-24-0001

目次

  1. 工場の生産能力不足で経営資源のロスが増加 収益を圧迫しており、何とかしたい
  2. 多品種化によって生産効率が低下 ローコストオペレーションの実現も課題
  3. 固定シフト体制の導入や全社的な5S活動推進 設備に応じた標準出来高の設定を提案
  4. 内製化などでローコストオペレーションが実現 稼働率の向上で生産量は120%を達成

工場の生産能力不足で経営資源のロスが増加 収益を圧迫しており、何とかしたい

創業以来、高品質な紙パッケージ製品を提供してきた同社。受注は堅調で生産計画はほぼ達成できているが、工場全体の生産能力が不足しており、これ以上の増産は見込めない。また、印刷工程では生産効率の低さから、納期遵守のための残業も増加していた。経営資源である「ヒト・モノ・カネ」のロスが多く、収益を圧迫していることは認識していたが、具体的な改善策が検討できていなかった。そうした窮状の中、取引先金融機関に当拠点を紹介され相談に訪れた。

多品種化によって生産効率が低下 ローコストオペレーションの実現も課題

まずCoは、全工程の装置別稼働状況のデータから、生産量の変動がおよぼす設備稼働率への影響などを検証した。収益低下の原因は、生産量の変動が多い中、生産・販売・在庫を一元管理できていない状況、多品種化による生産効率の悪さ、さらに、外注加工費の上昇であると分析。そこでCoは、「人員配置の最適化を中心としたローコストオペレーションの実現」と、「設備稼働率の向上」により、競争力の強化を図り高収益体質へと改善していくことを課題とした。

固定シフト体制の導入や全社的な5S活動推進 設備に応じた標準出来高の設定を提案

設備稼働率は日々のバラつきがあることから、Coは品種ごとのロットサイズおよび生産順序の標準化と、運転時間および準備時間の標準化に基づいた標準出来高を設定し、生産計画の策定に活用することを提案。人員配置は、変則的なシフト体制から、固定的な2シフト体制への変更を提案。確認もしながら進めるよう助言した。さらに全社員レベルで5S活動を推進することで、作業の効率化に取り組むことも提案。相談者はこれを受け、工程グループごとに責任者を選任し、全社的なプロジェクト活動として諸施策を推進。5S活動では、付加価値を生まない作業のリストアップと削減に取り組んだ。

内製化などでローコストオペレーションが実現 稼働率の向上で生産量は120%を達成

取組みの結果、シフトの見直しによりシフト間の重複時間は6.5時間から2時間までに削減。外注加工費も内製化を進めたことで前年から40%削減され、ローコストオペレーションが実現。収益性が改善された。ロットサイズと仕様の組み合わせを意識した生産計画により、前年度より取扱品種が増えたにもかかわらず、全設備において生産量・稼働率が向上。特に印刷工程の改善が進み、生産量は前年比120%を達成した。

支援した拠点

奈良県よろず支援拠点

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