伝統工芸の友禅染を和紙に施す技術を生かした商品開発と海外展開を図る | よろず支援拠点全国本部

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伝統工芸の友禅染を和紙に施す技術を生かした商品開発と海外展開を図る

公開日: / 都道府県:京都府 業種:製造 課題: 売上拡大

松木眞澄

代表者:松木 眞澄(まつき ますみ)
住 所:京都府京都市西京区桂野里町50
連絡先:075-381-3134

公開日:
都道府県:京都府/業種:製造/課題:売上拡大

松木眞澄

代表者:松木 眞澄(まつき ますみ)
住 所:京都府京都市西京区桂野里町50
電 話:075-381-3134

目次

  1. 耐久性にも優れた友禅染の和紙を開発したが 事業化に向け、商品化や販路開拓方法がわからない
  2. 友禅染一筋80年の熟練職人の熱意を事業化へ 商品化や販路開拓に向け事業者とのマッチングが課題
  3. 地元の有力な事業者とコラボし 商品化から海外販路開拓まで目標を具現化
  4. 新たな協力者や、技術の伝承者を得て 夢の実現に向けて体制が整った

耐久性にも優れた友禅染の和紙を開発したが 事業化に向け、商品化や販路開拓方法がわからない

“現代の名工”にも選ばれている友禅染の熟練職人である相談者は95歳でなお制作意欲旺盛で、和紙に友禅染を施した素材を開発。工業試験場で耐光性、耐水性、耐摩耗性も実証されていた。一方、ビジネスモデルとしては、和服以外の商品分野での活用を目指していたが、加工先の確保、販路の開拓、販売促進方法など、わからないことが多岐にわたっていた。そこで、事業化に向けゼロから指導してほしいと当拠点を訪れた。

友禅染一筋80年の熟練職人の熱意を事業化へ 商品化や販路開拓に向け事業者とのマッチングが課題

Coのヒアリングで、相談者は開発した和紙素材について、商品化のみならず、海外への販路開拓にも強い意欲があることを確認。相談者の思いを実現するためには、事業化に向けノウハウも必要。しかし、なにより相談者一人で行うには限界があるので、「商品開発事業者とのマッチング」、「海外販路開拓専門の商社機能を持つ事業者とのマッチング」、などが課題だと分析した。

地元の有力な事業者とコラボし 商品化から海外販路開拓まで目標を具現化

Coは商品開発・販路開拓等の各分野の事業者とのコラボレーションを提案。まず、商品開発の面では、和紙を使った和装小物を生産する地元の有力事業者とのコラボレーションで相談者の友禅染和紙を使った小物入れや御朱印帳などの試作をアレンジ。実際の事業化に向けた後押しとしては、伝統工芸に造詣の深いデザイン会社とマッチングし、マネジメント面でのサポートや販路開拓・広報活動面での協力を取り付けた。さらに、相談者が強い意欲を持つ海外展開についても、国際イベントなどを数多く企画する地元商社に試作品を示して評価を依頼。商社からは、品質に問題はなく、和紙物は欧米よりもアジア圏で人気が高く、可能性があるのではないかとの評価を得た。ビジネス化に向けた確証を深めた相談者は、自身が試作品を持って京都府や染色組合へのPR活動に積極的に取り組むようになった。

新たな協力者や、技術の伝承者を得て 夢の実現に向けて体制が整った

相談者による積極的なPR活動やCoのサポートにより認知度も高まり、地元の染色場から、「工場の1ラインを相談者に開放するので有効活用してほしい、自社の従業員にサポートさせるので、代わりに技術指導をしてほしい」という提案を受けるに至った。これによって、事業化にむけた生産体制が整うと同時に、新たな技術の伝承者を得るという思わぬ効果を生むこととなった。相談者の京都府等へのPR活動が功を奏して、山梨県の和紙商品製作、販売を手掛ける企業から、図案提供、技術指導の依頼があり、本格的な商品開発、海外を視野に入れた販路開拓につながろうとしている。

支援した拠点

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