自動車修理業界の新たなビジネスモデルを目指す若き挑戦者のストーリー
50年以上続く自動車整備工場を引き継ぎ、令和6年夏に創業。若者の車離れや自動車整備士の不足、板金塗装職人の高齢化が進むなか、自動車整備から板金塗装まで一貫してサービスを提供し、次世代の業界モデルを目指す。
代表者:宮下 幸之(みやした こうし)
住 所:〒405-0042 山梨県山梨市南867-1
連絡先:0553-39-8945
相談者は幼少期から自動車が好きで、自身の工場をもつことを目標に自動車整備や板金塗装のキャリアを積み上げてきた。そのようななか、相談者は50年間続いた自動車整備業者が廃業を検討していることを知り、当該事業を引き継ぎ自身の工場を立ち上げることを考えた。しかし、事業を引き継ぐには創業資金が必要であり、新天地での認知獲得も重要であった。そのため、創業前に緻密なシミュレーションを行うための「創業計画の策定」が必要だと考え、今回の相談に至った。
COは、創業に向けた課題を、創業資金に関する「守りの課題」と創業後の事業継続に関する「攻めの課題」に分けて支援を進めた。「守りの課題」では、創業資金として自社工場をもつために必要な多額の設備資金や運転資金が、総額いくら必要かを明確に把握することが重要であった。また、「攻めの課題」では、事業を軌道に乗せるために絶対的に必要な売上の確保がポイントとなった。相談者は、山梨県内での移転を経て創業するため、認知度が低い新天地で効果的なPR方法を見つけることが課題であった。
COは、大きく三つの支援を行った。まず、相談者が創業を志した背景や目標をヒアリングした。相談者は高校卒業後に自動車整備だけではなく、板金塗装のスキルも身につけてきた。そのことを踏まえブランディングを支援した。次に、必要な設備資金と運転資金を共にリサーチし、自己資金で賄えない部分は日本政策金融公庫の融資ややまなし産業支援機構の貸与制度を利用した。最後は、販売計画の策定で、認知度向上の施策を相談者と共に検討。廃業者の見込客リストを取得してPRを行うことや、駐車スペースに希少な旧型車を展示して通行者の関心を引く施策、リピートの促進の方策などをアドバイスした。
創業資金に関する「守りの課題」については、「販売計画に力を入れた創業計画書」を策定した結果、公庫とやまなし産業支援機構の支援により事業承継に必要な資金を確保した。認知度拡大を指標とする「攻めの課題」では、約100件の見込客リストを獲得し、PRを行った結果、各種テレビ番組や雑誌の取材を受けることに成功。また、相談者が取材を受けた動画は、YouTubeに公開後10日で1万2,000回再生され、認知度が急激に向上した。
● 他の支援機関と連携したサポートで相談者の夢を実現
● 認知度や見込度を向上させ販売計画の策定を支援
● PRを強化しメディア取材で認知度を向上
公庫の融資とやまなし産業支援機構の貸与制度、そして自己資金を合わせて、安心かつ安全な創業が実現できそうです。この結果もCOのご支援のおかげです。本当に感謝しています。まずは事業を軌道にのせるために精一杯頑張ります。