非対面販売と移動販売車を組み合わせ従来のビジネスモデルの弱点を克服 | よろず支援拠点全国本部

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非対面販売と移動販売車を組み合わせ従来のビジネスモデルの弱点を克服

平成30年創業、山形県では珍しい「ナッツ&ドライフルーツ専門店」と「フクロウと交流できるカフェ」を、夫婦2人で経営する。代表自身のナッツによる体質改善が創業のきっかけで、産地や特色など、抜群の商品知識をベースとしたカウンセリング販売が好評を博す。

公開日: / 都道府県:山形県 業種:小売 課題: 売上拡大

OWL MOON

代表者:岸野 正孝(きしの まさたか)
住 所:〒990-0885 山形県山形市嶋北2丁目7-7
連絡先:023-666-8145

平成30年創業、山形県では珍しい「ナッツ&ドライフルーツ専門店」と「フクロウと交流できるカフェ」を、夫婦2人で経営する。代表自身のナッツによる体質改善が創業のきっかけで、産地や特色など、抜群の商品知識をベースとしたカウンセリング販売が好評を博す。

公開日:
都道府県:山形県/業種:小売/課題:売上拡大

OWL MOON

代表者:岸野 正孝(きしの まさたか)
住 所:〒990-0885 山形県山形市嶋北2丁目7-7
連絡先:023-666-8145

目次

  1. ほかにないユニークな店舗を魅力とするもコロナ禍で集客が減少
  2. 「非対面販売」とマルシェ出店時の店舗営業がカギに
  3. 自動販売機(以下、自販機)、移動販売車、ECサイトなど、新たなチャネルを構築
  4. 地域の店舗とのコラボで魅力をますますアップ

ほかにないユニークな店舗を魅力とするもコロナ禍で集客が減少

創業当初は宣伝活動のため、山形県内および宮城県仙台市で開催されるマルシェ50箇所ほどにフクロウを連れて参加。「ナッツ&ドライフルーツ×フクロウ」というものがローカルテレビ局の情報番組で取り上げられたこともあり、認知度が向上し、店舗への集客につながった。しかしコロナ禍での外出自粛要請などで同店舗は客足が減少。さらにマルシェの開催中止も相次ぎ、宣伝の機会も失った。この落ち込みを打開する新たな販売方法、売上拡大の具体的計画立案のため当拠点を訪れた。

「非対面販売」とマルシェ出店時の店舗営業がカギに

コロナ禍の影響を乗り越え、事業継続を図るためには、これまでの同店の売上を支えた「店舗での対面販売」に代わる新たな販売方法を検討する必要があった。そこでCOは相談者にヒアリングを重ね、リピーターの一定数はあらかじめ購入する商品を決めて来店するので、必ずしも対面による接客が必要でないことが分かった。またマルシェ出店には人手がかかるため、出店時には店舗を閉めざるを得ず、これが売上低下につながっていることも判明。これらのポイントをカギに、売上拡大をめざすこととした。

自動販売機(以下、自販機)、移動販売車、ECサイトなど、新たなチャネルを構築

非対面販売の取組として、購入する商品を決めて来訪するリピーター向けに、県内他社には例のない「ナッツ&ドライフルーツ専門の自販機」を導入。またマルシェへの出店を省力化、機動化するため、出店にあたっての箱詰めや撤収時の片付けが容易な「移動販売車」を導入、相談者がマルシェ出店中も妻が店をまかなう体制を整備した。これらの導入のため「小規模事業者持続化補助金」を申請、COはその申請支援のほか、ネット販売でのシステム構築などもサポートした。

地域の店舗とのコラボで魅力をますますアップ

相談者は自販機、移動販売車、ネット販売と、改善策を丁寧かつ確実に実行。地元テレビ局やコミュニティ新聞に取り上げられ、あらためて認知度が向上した。マルシェ出店と店舗営業の両立も効果的で、令和4年上半期の売上は、前年同期比150%を達成した。夏期にはカフェも再開し、独自の「ナッツシロップのかき氷」が人気を集め、下半期売上増を見込む。現在は地元ジェラート店や和菓子店と共同でのスイーツ開発など、地域を巻き込んだ計画でさらなる成長をめざしている。

事例を振り返って

相談者は事業へのアイデアが豊富で、行動力もあるため、アフターコロナを前提とした取組を後押しする姿勢での支援を心がけました。また支援を継続する中でさまざまな課題が出てきましたが、最終的な相談者自身の自走化を前提に、複数のCOで連携して支援にあたりました。

相談者の声

コロナ禍の影響をまともに受けてしまいましたが、具体的な提案をいただき、また実施のための補助金申請についてもサポートしていただきました。アフターコロナを見据え、かねてより計画していた仙台市内への店舗出店を視野に、さらに頑張っていきたいと思います。

支援した拠点

山形県よろず支援拠点

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