業界初！女性電気工事士による女性世帯限定の電気工事サービスが好調
1947年創業。電球交換からアンテナ・コンセント工事等、様々な電気工事及び電気機器の販売を行っている。市内中心部に位置する電気工事店として、地域密着型の営業を展開している。
有限会社松房電機
代表者:代表取締役 松房 次郎（まつふさ じろう）
住 所:〒640-8481 和歌山県和歌山市直川87-3
連絡先:073-461-2121
目次
- 相談のきっかけ
女性世帯が修理・工事を気軽に頼めるようにしたい - 現状分析・課題設定
女性工事士による修理・工事サービスのスタートを決意 - 提案・実行支援
コーディネーターと二人三脚で「かけつけサービス」の発足へ - 支援成果と今後の展望
メディアの報道が起爆剤となりサービスが大好評
相談のきっかけ
女性世帯が修理・工事を気軽に頼めるようにしたい
同社の女性従業員である相談者は電気工事士の資格を持ち、個人宅の家電・電気工事も担当している。その際、女性客から「女性が来てくれて安心」と言われることが多く、家電や修理のことで困っている女性が、気軽に修理・工事を依頼できるサービスを提供したいと考えた。そこで、サービス立ち上げについて相談したいと、当拠点に訪れた。
現状分析・課題設定
女性工事士による修理・工事サービスのスタートを決意
相談者は「女性工事士による家電・電気工事サービス」の需要は多いと考え、サービス化を決定。COは、サービスを実現するために必要となる準備や検討事項について、共に整理していった。具体的には、①施工を行う女性電気工事士の採用・教育、②費用対効果を踏まえたサービスの内容・価格の検討、③女性にも扱いやすい工具の購入、④サービスの広報活動、⑤これらを実現するための資金確保、以上を課題として設定した。
提案・実行支援
コーディネーターと二人三脚で「かけつけサービス」の発足へ
相談者は、本サービスを「かけつけサービス」と命名し、COと共に検討を重ね、具体的な内容・価格を決定。相談者の持つ主婦のネットワークから、本サービスに関わりたいと希望する女性職員を2名採用した。工具の購入は、小規模事業者持続化補助金を活用することを提案。テレビ局・新聞へのプレスリリース実施による、本サービスの認知度アップも図った。こうして、2019年10月に「かけつけサービス」を正式にスタートした。
支援成果と今後の展望
メディアの報道が起爆剤となりサービスが大好評
プレスリリースが功を奏し、テレビ局の情報番組や全国紙、地方紙など、多くのメディアに取り上げられた。その結果、2020年4月末までに200件以上の依頼があり、修理等の売上約125万円、派生しての物販も約420万円を計上した。コロナ禍においても巣籠もり需要をとらえ、依頼は増加中である。今後は、女性スタッフの増員、サービス地域の拡大を図り、女性の活躍の場を広げたい。
当初、相談者は新規事業の立ち上げを悩んでいたが、「時流をとらえた面白い取組」と背中を押した。相談者の実行力の高さ、主婦層を中心とした幅広いネットワークを踏まえ、事業の有望さを伝え、相談者の積極性を引き出せた。
新規事業の立ち上げに自信がなかった。新聞社、テレビ局へのプレスリリース原稿持ち込みも挫けそうだった。しかし、COからの励ましで頑張ることができた。日々訪問のたびに女性客からの感謝の言葉は、COとの二人三脚の成果にほかならない。