ギフトから「自家需要ニーズ」へ販路拡大
地元ネットワークを構築し「自家需要」売上3倍を達成
代表者:阿部 恵里子(あべ えりこ)
住 所:東京都世田谷区下馬2丁目27-14 玉川B&Sビル1F
連絡先:03-6450-8357
相談者の取り扱う「のむ天然おだし」は、新しいジャンルの商品で、近年の健康志向に伴いネットショップの売上も増加していた。しかし包装資材、商品アソート、物流費等の負担が大きく、商品へのこだわりを求めるほど利益率が低下するという悪循環に陥っていた。そこで相談者は新たに魅力的な販路を開拓するために、城南信用金庫主催の食のマッチングイベントに開設された当拠点の相談ブースを訪れた。
CCoは、売上の構成が「ギフト需要」に偏っており、それが利益率の低さの要因になっていると分析した。また、相談者との意見交換や販売データから、自分や家族のために購入する「自家需要ニーズ」が徐々に高まっていることを突き止めた。CCoは「そのニーズを掘り起こすためのネットワーク作り」と「補助金活用」を課題とした。
CCoは、集客対策として店舗のある世田谷区のヘルシークッキング志向の高い主婦へ「だし」の新しいアレンジ、楽しみ方を提案することで、日本の食文化の魅力を伝えることを提案。その手段として、東京商工会議所世田谷支部へ入会し、部会への参加や経営指導員と連携して、地元事業者や前述の主婦への商品PRを低コストで行うことを提案した。さらに、販促費は「小規模事業者持続化補助金」を活用することを提案した。
相談者は、商工会議所への入会後、広報支援メニューを活用して地元事業者、主婦へのPRを実現した。また、前述の補助金申請書も当拠点の支援を受けながら、提出した。
自店舗の認知、トライアル需要、口コミ派生が促進される等の具体的な行動目標を定めた申請書が採択され、「小規模事業者持続化補助金」の申請が採択された。「自家需要ニーズ」増加策が功を奏し、「自家需要」売上が前年比の3倍を記録し、懸念されていた粗利益も伸ばすことができた。