下請けからの脱却！元請けリフォーム事業に転換して売上と収益が大きく改善
昭和41年、調布市で家具小売店として設立。現在は主に内装工事の下請けを事業として展開。「お客様に愛されるBusinessを継続する」、「社員・家族全ての人が誇りに思える企業に成長させる」、「継続成長し次世代へ受け継がれることを最高目標とする」を理念とし、地域に根差した事業を展開する。
株式会社Panoma(パノマ)
代表者:葭野 一恵(よしの ひとえ)
住 所:〒150-0011 東京都渋谷区東3-12-13VERITAビル2階
連絡先:03-6427-4075
目次
- 相談のきっかけ
元請けとして事業を行うため集客力を強化したい - 現状分析・課題設定
新規開設のウェブサイトでの集客と受注が課題 - 提案・実行支援
サイト分析と社名変更で認知度と集客力を強化 - 支援成果と今後の展望
元請け事業者としての道筋を確立し売上高・粗利益向上、回収サイト短縮を実現
相談のきっかけ
元請けとして事業を行うため集客力を強化したい
内装工事業として成長した同社は、大手マンションデベロッパーの下請けとして培ったデザイン・プランニング力、設計から施工まで一貫した総合力が強み。利益率向上が課題であったが、コロナ禍による受注減をチャンスと捉え、外部のリフォームマッチングサイトにて直接の受注活動を開始。元請けとしての手応えを掴み、下請け脱却を決断するも企業認知度は低く、ウェブ活用のノウハウがない中、当拠点を知り、ウェブブランディングの相談に訪れた。
現状分析・課題設定
新規開設のウェブサイトでの集客と受注が課題
同社は、従業員30名中女性が15名であり、代表者も女性。専門性の高い女性スタッフによる高付加価値型の提案力を強みとしている。元請け企業として、女性による女性のための在宅リフォームサービス「Orcasa(オルカサ)」の販売を開始。新市場への展開となるため、専用のウェブサイトを令和3年6月に新規開設したが、そこで「ターゲット層の確認」、「ニーズに合致するコンテンツの提供」、「精度の高い集客の実現」など、受注につなげるための取組が課題であった。
提案・実行支援
サイト分析と社名変更で認知度と集客力を強化
COは、集客力強化に加え、女性ユーザーの行動特性に基づく仮説、リフォームの商品特性を踏まえた仮説を足し合わせ、サイト分析による検証を提案。相談者は①信頼性の高い外部リフォームサイトへの継続掲載、②外部広報サイトへの掲載、③ウェブ広告などを行い、認知度を高めることによる集客強化に取り組んだ。また、新たに従業員を雇用し社内体制を強化。令和3年8月1日、(株)ヨシノスペースデベロップメントから(株)パノマへ社名変更を行い、名実ともに元請け企業に変貌した。
支援成果と今後の展望
元請け事業者としての道筋を確立し売上高・粗利益向上、回収サイト短縮を実現
専用ウェブサイト開設2ヶ月後にして、ネット検索での集客数が増加し、受注に結びついた。「オルカサ」、「orcasa」、代表者名「葭野一恵」での指名検索が増加したことによる成果であり、ブランド認知度が高まったといえる。令和3年6月の事業再構築開始から6ヶ月で元請け受注比率(金額ベース)を67%まで伸ばし、粗利率の向上、前受金受注による回収サイト改善と、経営の質が劇的に向上した。
本格的なウェブ活用は新たな取組でしたので、専門用語は使用せず、わかりやすい言葉で丁寧に案内することを心がけました。コロナ禍による緊急事態宣言が続く中、テレビ会議での相談でしたが、画面共有による情報確認、分析ツールの共有など、相談者が理解しやすい支援となるよう工夫を凝らしました。
COによる密な連携により、受注への道筋が早期に実現できました。ウェブに関するノウハウが無く、経験の浅い担当者を根気よく支援いただけたことが成果に結びつきました。元請け企業として道半ばですが、今後も提案いただいたことを基本に改善活動を行い、事業の成長に向け取り組みます。