事業承継・引継ぎ支援センターと連携した第三者事業承継成功事例
徳島県の四国霊場21番札所太龍寺近くで旅館業を営んでいた那賀町の「道の宿・そわか」は、社長の高齢化及び後継者不在により、令和4年12月より休業していたが、当社が事業承継し事業を復活することができた。
代表者:喜多條 高資(きたじょう たかし)
住 所:〒771-5203 徳島県那賀郡那賀町和食郷字田野50-1
連絡先:0884-63-0320
URL:https://shirakuco.jp/
徳島県の四国霊場21番札所太龍寺近くで旅館業を営んでいた那賀町の「道の宿・そわか」は、社長の高齢化及び後継者不在により、令和4年12月より休業していたが、当社が事業承継し事業を復活することができた。
代表者:喜多條 高資(きたじょう たかし)
住 所:〒771-5203 徳島県那賀郡那賀町和食郷字田野50-1
連絡先:0884-63-0320
URL:https://shirakuco.jp/
相談者は令和5年3月に職場を定年退職し、定年後は出身地である徳島県南部で地域の活性化に貢献できる観光業または宿泊業を創業したいと考えていた。そこでサラリーマン時代に接点があった当拠点へ相談に訪れた。新規創業より、後継者不在の事業譲渡希望者から事業譲渡を受けることがリスクも少ないのではと判断。徳島県事業承継・引継ぎ支援センターと連携し、創業の可能性を模索することとなった。
徳島県事業承継・引継ぎ支援センターから徳島県南部の旅館や民宿を数件紹介された。そのなかで和食郷の宿泊施設が相談者の理想に一番近く、やり方次第ではまだまだ伸びる余地があると考えた。物件を購入し事業を開始したいと意気込みはあったが、購入価格の判断や改装の依頼先の選定などはもちろん、事業コンセプトも決まっていない状態だった。以前、皆既温泉の旅館で3カ月ほど宿泊業に携わった経験はあるものの、経営ノウハウをもっているとは言いがたく、支配人や調理人を採用できるかについても非常に不安があった。自己資金はあるが、できれば金融機関から借入したいと考えているため、資金調達も大きな課題であった。
COは不動産価格についての評価ポイントをアドバイスすると同時に、徳島県事業承継支援費補助金も活用するよう提案した。ほぼ両者が売買価格に合意した段階で、金融機関の関連不動産会社とつなぎ、不動産取引は無事完了。改修については、リスクを考慮し必要最低限の改装で済ませるよう提案、4月中旬に改装工事は完了した。事業コンセプトについては、COと徳島県事業承継・引継ぎ支援センターが連携し、地元若手共同経営候補者を紹介して共同で作成を支援。人材面については、プロフェッショナル人材戦略拠点を紹介した。創業資金借入は、COが創業計画書の作成をサポートし、金融機関や信用保証協会、日本政策金融公庫を紹介し、開業資金総額1,800万円を調達できた。
地元の明るい話題として当拠点から地方誌に紹介したところ、オープン前日に写真入りで掲載された。日帰り温泉も併設する同施設は、地元では再オープンの要望が多くその期待に応えることができた。またこの地方誌の掲載によって地元で約10名の新規雇用につながった。今後は自然を楽しむアクティビティやインバウンド向けの体験プランを提供する予定で、将来的には多くの人に愛される交流拠点づくりを目指していきたいと考えている。
● ベストなタイミングでの事業承継をサポート
● 地域活性化へ向け顧客の思いに寄り添ったアドバイス
● 未経験事業挑戦を他の支援機関との連携で後押し
多くの方にご尽力いただき、なかでもよろず支援拠点と徳島県事業承継・引継ぎ支援センターの皆さんには、休業していた那賀町の「道の宿・そわか」を紹介していただきました。事業を引き継ぐに当たっての財務状況や宿の将来性など多岐にわたるきめ細かなアドバイスとサポートにあらためてお礼申し上げます。