発案した介護補助具を広めるために起業 課題を乗り越え商品化
平成30年に障害者介護補助具の開発・製造・販売を開始。相談者である代表は、重度心身障害の娘をもつ母親で、携帯用移動介助補助具「ちょい楽ばんど®」を、自ら開発した。これを同じ境遇にある人たちに知ってもらいたいと考え、創業。創業と経営全般の相談のために当拠点を訪れた。
「ちょい楽ばんど®」は、相談者が実際に使用しながら改良を重ね、安全性や販路などの課題を解決して商品化へとこぎつけた。発売開始後10カ月で250個以上を販売し、介護者らに愛用されている。入浴やプールで使用できる「ちょい楽ばんどメッシュ」も開発・発売された。特許も出願中。
相談者は「徳島県肢体不自由児者父母の会連合会」会長を務めているが、経営は初めてだった。起業の届出や確定申告など、一般的な経営に関することは支援できる体制があると伝え、代表が安心して営業活動や生産・販売に専念できるように心掛けた。
障害児と家族の声を聞きながら「ちょい楽ばんど®」を開発した。商品化までには数々の課題があったが、拠点の支援のおかげで販売に至り、とても感謝している。