発想の転換で店舗と地域に賑わいが戻る 沼津のホットスポット「キッチンカーオアシス」 | よろず支援拠点全国本部

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発想の転換で店舗と地域に賑わいが戻る 沼津のホットスポット「キッチンカーオアシス」

二輪車の販売・修理業を親子2代にわたって展開している地元密着型の「有限会社鈴茂商会」。家族経営のバイクショップとして長い付き合いの顧客も多く、地域での知名度が高く、信頼も厚い。近年は新たに乳製品の宅配事業を手掛けるなど近隣住民のニーズに応じた多角経営を行っている。二輪車の展示スペースにもゆとりのある同社店舗は、比較的交通量が多いロードサイドに位置し、幅広い世代が来店しやすいように駐車場も広く確保されている。

公開日: / 都道府県:静岡県 業種:小売 課題: 売上拡大

有限会社 鈴茂商会

代表者:鈴木 茂宏
住 所:〒410-0307 静岡県沼津市青野245-2
連絡先:055-966-2079
URL:https://www.instagram.com/suzushige_oasis/

二輪車の販売・修理業を親子2代にわたって展開している地元密着型の「有限会社鈴茂商会」。家族経営のバイクショップとして長い付き合いの顧客も多く、地域での知名度が高く、信頼も厚い。近年は新たに乳製品の宅配事業を手掛けるなど近隣住民のニーズに応じた多角経営を行っている。二輪車の展示スペースにもゆとりのある同社店舗は、比較的交通量が多いロードサイドに位置し、幅広い世代が来店しやすいように駐車場も広く確保されている。

公開日:
都道府県:静岡県/業種:小売/課題:売上拡大

有限会社 鈴茂商会

代表者:鈴木 茂宏
住 所:〒410-0307 静岡県沼津市青野245-2
連絡先:055-966-2079
URL:https://www.instagram.com/suzushige_oasis/

目次

  1. 相談のきっかけ
  2. 課題
  3. 支援内容
  4. 支援の成果

相談のきっかけ

時代の流れとともに縮小する二輪車市場 売上拡大を目的としたアクションを起こす

父が創業した二輪車の販売・修理業を継承し経営するなかで、競合店舗の出店や二輪車ニーズの減少などの時代の変化を察知し、新たに乳製品の宅配業も始めるなど、経営努力を続けてきた相談者。しかし、既存顧客の高齢化や新規顧客獲得の伸び悩みなどを課題として感じ、売上拡大を目的としたアクションプランの検討について、取引のある三島信用金庫へ相談を持ち掛けたのをきっかけとして、当拠点の定例相談を活用することとなった。

課題

自社のリソースを最大限に活用できるアクションプランを考える

創業から55年を超える同社には、長く利用を続けてくれる近隣住民の既存顧客は一定数存在してはいるが、高齢による免許返納などの事情により、年々その数が減少傾向であった。また、大型の専門店など競合事業者が増えるなか、同社の独自性や優位点を打ち出しきれずにいたため新規顧客獲得も伸び悩んでいた。時代の変化とともに二輪車のニーズ自体が減少してきていることも肌で感じられるようになった。新事業として近隣住民への乳製品宅配業も始めたが、家族経営という状況で新規顧客開拓を目的とした営業活動を進めるにも人的投資に限界を感じていた。財務的にも広告・PRなどの販促費を十分に確保することが難しい状況であったため、経費を抑制した上で限られた同社のリソースを有効に活用し、販路開拓に向けた新たなアクションプランの策定が求められていた。

支援内容

既存事業の概念にとらわれない新プラン

COはまず、相談者の経営資源を整理。店舗は最寄りのJR駅から徒歩30分の距離だが、車を活用することが多い沼津市エリアでは、バイパスから車で2分の立地は大きな強みとなる。さらに敷地面積と十分な駐車スペースも新事業を展開する上で重要な要素だと判断。一方、コロナ禍でキッチンカーでの移動販売を始める事業者には、出店場所の確保という課題があった。そこでCOは、敷地をキッチンカー事業者に貸し出す企画を提案。地域に賑わいを創出すると同時に、出店者や買物客への店舗の認知にもつながると考えた。

支援の成果

予想以上の集客、予想外の新展開

告知看板やSNSによる発信の効果もあって、午前中に用意した商品が完売するなど、同時期の駅前での出店よりも高い売上となった。その評判が口コミで伝わり新規出店希望者が増え、現在では10を超える事業者が関わるようになった。来店者が増えるなかで、店舗の空きスペースにはパンのお店が入居し、固定収入にもつながった。今後は本業である二輪車事業への導線を拡充していく予定である。

事例を振り返って

・ゼロベースで既成事業にとらわれない取組を検討

・コロナ禍のニーズとのマッチング

・相談者のリソース「立地」と「地元からの信頼」を活用

相談者の声

既存事業を拡大するために何か広告宣伝を打たなければと思っていましたが、空きスペースを活用するアイデアは目から鱗でした。最初は慣れない営業活動に戸惑ったものの、地域の商工会や信用金庫の協力もあって徐々に出店者数も増え、今までにない来客数で店舗にも活気が戻りました。自社の強みが地域活性化につながるのは嬉しいです。

支援した拠点

静岡県よろず支援拠点

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