“握らないブレーキバー”で創業 自転車・介護福祉市場へ参入に成功 | よろず支援拠点全国本部

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“握らないブレーキバー”で創業 自転車・介護福祉市場へ参入に成功

公開日: / 都道府県:佐賀県 業種:小売 課題: 創業

PMT(ピーエムティー)

代表者:土井 容子(どい ようこ)
住 所:佐賀県佐賀市唐人2丁目5-12-3F
連絡先:090-2967-5717

公開日:
都道府県:佐賀県/業種:小売/課題:創業

PMT(ピーエムティー)

代表者:土井 容子(どい ようこ)
住 所:佐賀県佐賀市唐人2丁目5-12-3F
電 話:090-2967-5717

目次

  1. 自身の経験から考案した商品 パームブレーキバーを生産・販売したい
  2. 資金・設備の経営資源不足と 商品単体以外の販路展開が課題
  3. 画期的な商品特性を生かす販路の提案と 初期段階での試用と収益確保を支援
  4. ふるさと納税返礼品に採用され 納入金額は初年度の約9倍に

自身の経験から考案した商品 パームブレーキバーを生産・販売したい

自転車のブレーキをかけられないほどのケガをした経験から、自転車のハンドルに取り付けたレバーを下げるだけで簡単にブレーキがかけられる、「パームブレーキバー」を考案した相談者。生産や販売に向けてどのように取り組むべきかを含め、創業について地元の商工会に相談したところ、当拠点を紹介され来訪した。

資金・設備の経営資源不足と 商品単体以外の販路展開が課題

相談者は、“握らないブレーキバー”のアイデアと、これを実現する機構の知識がある。その一方で、資金力が乏しく生産設備を持っていないという問題点を確認。補助金事業を有効に活用し、商品開発を進めていく必要があると考えた。さらに、生産や販路開拓面からパームブレーキバー単体での事業展開は難しいため、カスタマイズ自転車として確立をしていくべきだと判断した。

画期的な商品特性を生かす販路の提案と 初期段階での試用と収益確保を支援

商品の画期的な機能性に着目したCoは、「パームブレーキバー」を装着したカスタマイズ自転車と、障害者向け自転車としての販路を提案。また、今後の大手メーカーへのプレゼンに向けた試作開発と販路開拓を視野に入れ、資金面を後押しするために補助金申請の書類作成を支援した。
同時に、機能とデザインをアピールするために複数のコンテストに応募することをアドバイス。WEBサイトやプレスリリースの作成支援を通して継続的な広報支援を行った。また初期の段階では、公共機関の業務の現場や民間の寄付を通した試用をきっかけに販売へ移行していくことを提案した。

ふるさと納税返礼品に採用され 納入金額は初年度の約9倍に

平成28年度、「パームブレーキバー」を装着した自転車は、佐賀県トライアル発注認定商品となり、県庁産業企画課に納入。さらに平成28年には小城市「ふるさと納税の返礼品」に採用され、その納入金額は、平成28年(461,000円)から平成29年(4,148,000円)では約9倍、平成30年8月末時点で、前年実績の95%以上を達成。また補助金の採択を受けて、ブレーキ製造の大手メーカーにリング式パームブレーキバーの試作を依頼し、大手自転車メーカーへの採用を想定した試験・試作品評価を実施中だ。

支援した拠点

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