コロナ禍のピンチをチャンスに変える攻めの経営で売上が大幅回復
佐賀県武雄市で、土産物販売と食堂を併設する武雄温泉物産館の運営を行う。主に佐賀県産の食品や土産物を取り扱っており、県外や海外の観光客に佐賀の魅力を伝えることや、スイーツ製品の開発に力を入れている。
代表者:大渡 利彦(おおわたり としひこ)
住 所:〒843-0023 佐賀県武雄市武雄町昭和805
連絡先:090-9572-4205
URL:https://takeo-onsen-bussankan.com/
佐賀県武雄市で、土産物販売と食堂を併設する武雄温泉物産館の運営を行う。主に佐賀県産の食品や土産物を取り扱っており、県外や海外の観光客に佐賀の魅力を伝えることや、スイーツ製品の開発に力を入れている。
代表者:大渡 利彦(おおわたり としひこ)
住 所:〒843-0023 佐賀県武雄市武雄町昭和805
連絡先:090-9572-4205
URL:https://takeo-onsen-bussankan.com/
コロナ禍で団体旅行が激減し、主な顧客だった団体旅行客の来店がなくなり経営状況が悪化。この逆風を乗り越えるため、専門的な支援で経営改善を行い売上、利益の回復を目指したいと当拠点へ相談に訪れた。全国旅行支援が終了することもあり、この相談を期に攻めの経営に取り組むため、経理業務を中心としたDX化とブランディングの支援を希望。また、令和7年には現代表者の息子である相談者への事業承継を予定している状況であった。
初回財務分析では、利益が出ていない商品・サービスの廃止や、利益率の高い商品の売場を拡大するなどしてリピーターを増やす仕組みが必要であることがわかった。売上の低迷した食堂スペースが1階と2階の広い部分を占めるなど、団体客をターゲットにしていた館内のレイアウトは、地元顧客には利用しづらい状況であった。COは老朽化した建物や暗い館内なども含め、施設の全体的な改修が必要と判断。さらに、利益を確保できる売場づくりのため、商品選定や陳列、レジ周りの動線の改善にも着手すべきと考えた。売場変更や催事販売の実施、地域資源との連携など売上拡大に取り組むため、複数COによる専門的な支援体制を構築した。
売場変更の支援として、レジの配置変更による導線改善をアドバイスし、作業の効率化を図り人件費を削減。1階の食堂はニーズがあった生花売場に変更、補助金活用で照明を増やし館内を明るくした。また、自社製のスイーツ売場を拡大しテイクアウトコーナーを設け、若者層の顧客を獲得。新商品の開発も支援し、温泉地向けの豆乳アイスや佐賀県産大豆を使用したプロテインが完成した。さらに、集客の施策にもアドバイス。SNSでセールやおすすめ商品を動画で発信、総フォロワー数は約2万人に達した。現在はECサイトでの情報発信や事務のDX化推進による雇用拡大、補助金活用によるブランディング開発などに取り組んでいる。事業承継に向けては相談者の後継者経営塾参加をサポートした。
落ち込んでいた売上は令和4年、令和5年ともに前年比120%ずつ回復、コロナ禍前の水準に戻り営業利益も黒字に転じた。特に注力した自社スイーツの売上は、令和3年から毎年140%ずつ増加。地元住民が食堂でランチを楽しみ買い物をして帰るという流れが確立された。国民スポーツ大会やインバウンドによる観光客に向けても同社商品をPRしていく。今後はDX推進による顧客理解を深め、ECサイトを通じてさらなる売上拡大を目指す。
● コスト削減と売上拡大へ向けた売場改善の支援
● 自社製スイーツの開発や販売についての提案
● 事務のDX化やEC活用による売上拡大をサポート
よろず支援拠点に相談して特に良かった点は、さまざまな分野のプロフェッショナルが揃っているので、経営に関する幅広い相談ができることです。専門家のアドバイスで、経営課題の解決や新たなビジネスチャンスの発見につながりました。現在は、経理業務のDX化や当社のブランディングについて相談しています。