複数のCOによるワンストップ支援とSNS集客スキル向上で売上アップ!
昭和56年、相談者の梶原真理江氏が源右衛門窯で絵付けの仕事を始める。焼き物の魅力に引き込まれて、平成13年、伊万里・有田焼伝統工芸士(下絵付け部門)に認定。平成24年には伊万里・有田焼伝統工芸士(上絵付け部門)にも認定され、「アトリエまりゑ」を開窯した。梶原氏の作品は「野の花シリーズ」など繊細な描写が特徴で、日本伝統工芸士会作品展優秀賞、九州経済産業局長表彰、経済産業大臣表彰など受賞多数。佐賀県立有田窯業大学校講師、(全国)伝統工芸士・女性の会代表を歴任している。
代表者:梶原 真理江
住 所:〒848-0103 佐賀県伊万里市黒川町畑川内3322
連絡先:080-1795-4244
URL:http://atelier-von-marie.com/
昭和56年、相談者の梶原真理江氏が源右衛門窯で絵付けの仕事を始める。焼き物の魅力に引き込まれて、平成13年、伊万里・有田焼伝統工芸士(下絵付け部門)に認定。平成24年には伊万里・有田焼伝統工芸士(上絵付け部門)にも認定され、「アトリエまりゑ」を開窯した。梶原氏の作品は「野の花シリーズ」など繊細な描写が特徴で、日本伝統工芸士会作品展優秀賞、九州経済産業局長表彰、経済産業大臣表彰など受賞多数。佐賀県立有田窯業大学校講師、(全国)伝統工芸士・女性の会代表を歴任している。
代表者:梶原 真理江
住 所:〒848-0103 佐賀県伊万里市黒川町畑川内3322
連絡先:080-1795-4244
URL:http://atelier-von-marie.com/
佐賀県の伝統工芸は「生産量の減少」「後継者不足」「技術伝承の困難さ」という三つの課題に直面していた。そこで令和4年、当拠点はこれらの課題解決支援を目的に「伊万里・有田焼研究会」を立ち上げた。担当COはアート事業を専門としており、佐賀県の伝統工芸品の振興に寄与したいという思いがあった。一方相談者は、コロナ禍もあり今後の伊万里・有田焼の活動に不安を感じていたため、平成18年に発足した伊万里・有田焼伝統工芸士の女性グループ「ヲリナス」の作家約10名とともに今回の相談に至った。
支援は、研究会に関わっていたCO3名が担当。マーケティング、メディア、SNSという各COの専門分野を生かした支援体制を組んだ。まずは、相談者をはじめとした作家たちの悩みを聞くことからスタート。「展示会に思うように集客できず、売上や活動予算に影響している」「作品は行政や専門家から高い評価を得ているが、一般の顧客のニーズも追求したい」「量産は難しいが、作品に付加価値を加えることで、経営改善につなげたい」という声が上がった。これを踏まえ、COは「販売促進・PR活動で新たな顧客創出や売上拡大を図る」「マーケティングにより顧客ニーズと市場動向を把握する」「『ヲリナス』の作家による同一テーマの作品づくりを行い、令和5年に巡回展を開始する」という課題を設定。複数のCOによる横断的な支援を行うこととした。
まずCOは、展示会でテストマーケティングを実施。最大の課題である集客のためのPRツールを、インスタグラムを中心としたSNSとし、画像・動画づくり、商品撮影、有料広告出稿などの方法を伝えた。顧客ニーズ把握については、磁器の特性と顧客の用途を考え、コロナ禍で伸長するペット市場に着目。遺骨をそばに置く「手元供養」のためのペット用骨壺の商品化に取り組んだ。さらに、伝統工芸だからこそ表現できる「縁起物」にも着目し、どの時代でも売れ続ける作品にこだわって制作することにした。
相談者らはインスタグラムやホームページで積極的にPRを行い、令和4年に佐賀県内・東京都内で実施した展示会で前年対比約170%の集客に成功。同じく売上も約150%となった。また、同年11月以降は「縁起物シリーズ」「骨壺シリーズ」作品展示会の準備を進め、佐賀・福岡・東京での巡回展の実施も決定。毎年の開催も視野に入れ、今後はさらに安定的な収益を得ることを目指していく。
・支援を通して相談者がSNSやPRのスキルを増やしていくことに配慮
・磁器の商品特性と顧客ニーズに合わせた商品開発を後押し
・重要課題である集客と収益性の改善を意識して支援
令和4年から、集客のための作品写真の撮り方やインスタグラムの投稿の仕方などをアドバイスいただき、成果を出すことができました。2年目の現在、販路・売上拡大の第一歩として、目標にしてきた「縁起物シリーズ」と「骨壺シリーズ」の巡回展の開催に向けて作品づくりに取り組んでいます。目の前にはっきりとした目標があるので、メンバーは皆、意気揚々と頑張っています。