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人気洋菓子店を譲渡し次の事業ステージへ!

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フレンチのシェフであるオーナーが堺市で営む創業25年の洋菓子店。かわいらしい店舗外観と、華やかなケーキや焼き菓子で地元の人に長く愛されてきた。ランチ提供も行い、グルメサイトでも高評価を得ていた。

公開日: / 都道府県:大阪府 業種:小売 課題: 事業承継

patisserie cafe Risa Risa

代表者:柴田 規夫(しばた のりお)
住 所:〒591-8021 大阪府堺市北区新金岡町5-4-107-1

フレンチのシェフであるオーナーが堺市で営む創業25年の洋菓子店。かわいらしい店舗外観と、華やかなケーキや焼き菓子で地元の人に長く愛されてきた。ランチ提供も行い、グルメサイトでも高評価を得ていた。

公開日:
都道府県:大阪府/業種:小売/課題:事業承継

patisserie cafe Risa Risa

代表者:柴田 規夫(しばた のりお)
住 所:〒591-8021 大阪府堺市北区新金岡町5-4-107-1

目次

  1. 相談のきっかけ
  2. 課題
  3. 支援内容
  4. 支援の成果

相談のきっかけ

地域の繁盛店が経済環境の変化により先行き不安に

同店は、フレンチのシェフがオーナーの人気洋菓子店として、地域で愛される繁盛店。しかしコロナ禍による打撃や原材料の高騰、さらには人手不足など、目まぐるしく変わる経済環境のなかで、相談者夫妻は先行きを考えるようになった。店舗の賃料や各種コスト変動による利益率の不安定さやスタッフ雇用における固定費など不安要素は多かった。思い切った事業の縮小や、以前からの希望であるレストラン業への進出などについて、当拠点へ相談に訪れた。

課題

フランス料理店実現の夢と事業の方向性から見いだす課題

COは相談者が検討していた事業再構築補助金について説明し、利用方法を教示した。その上で、経営方針や運営状況や今後の事業方針について丁寧なヒアリングを行うと、フランス料理を提供することが長年の希望であること、年齢を考え事業の縮小を視野に入れていることがわかった。補助金を活用し、現在の店舗の一部をレストランにして洋菓子店は継続する案では、さらなる繁忙が予想され、人手不足になると判断。また現店舗を閉店した場合、地域の顧客が残念に思うことや、スタッフを解雇することも憂慮された。相談者夫妻の生活や事業の将来性を考慮すると、コンパクトなレストランへの転換が適当と思われ、経営の方向性を検討する必要があった。

支援内容

小規模M&Aを活用した新たな選択肢の提案

COは、現在の店舗も継続しつつ方向転換のための余力を引き出してほしいという観点から、相談者夫妻へ事業承継を提案。社内スタッフへの承継を検討したが職人気質のスタッフが多く、経営に興味がある人材はいなかった。そこで、COは小規模M&Aを新たに提案。民間仲介事業者が増加していることや、事業規模が小さい事業所の売買も徐々に活発になってきている状況などを相談者に伝え、可能性を探ることにした。とはいえ、事業譲渡の予備知識がないまま民間仲介事業者へ相談するのはハードルが高いため、大阪府事業承継・引継ぎ支援センターにつないだ。同センターに相談後、民間仲介事業者の紹介を受け、M&Aの方向で検討を行うこととなった。

支援の成果

高いブランド力で事業譲渡を実現し新しい事業の推進力に

地域での高いブランド力が評価され、民間仲介事業者を通して事業買取先がすぐに見つかった。契約や支払いなどで課題が出た際には、会計士でもある同センターのサブマネージャーが継続的なアドバイスを行った。新オーナーは店名を変えてリニューアルオープンし、スタッフは継続雇用となった。相談者夫妻は次のレストラン事業に向けた準備を行いつつ新店舗の円滑な立ち上げを見届けることができ、顧客にも喜ばれる事業譲渡が実現した。

事例を振り返って

● 経営課題や将来の展望をヒアリングし整理
● 新たな選択肢を示し比較検討を提案
● 専門機関との連携でスムーズな手続きを実現

相談者の声

25年続けてきた洋菓子店は、地域のお客さまにも、私たちの生活にも密着しており、そのまま事業を引き継いでもらえるのは本当にありがたかったです。COだけではなく大阪府事業承継・引継ぎ支援センターのサブマネージャーなどさまざまな方のサポートを受けました。次の店の準備資金も用意することができて、感謝しかありません。

支援した拠点

大阪府よろず支援拠点

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