過重債務で資金繰りが厳しい状況を債務整理と売上拡大で経営を健全化
代表者:荒垣 政美(あらがき まさみ)
住 所:沖縄県那覇市牧志1-3-52
連絡先:098-861-4411
那覇市の国際通りで、60年以上観光土産物店を営む同店は、過去に相談者がノンバンクから高金利で数千万円の借入をしたことで、営業損益ベースで黒字にしても、過重な金利負担で経常ベースでは赤字になり、資金繰りに追われていた。このことから、当初、銀行系債権回収会社から、相談者の売上拡大を支援してほしいと相談があった。
担当Coはヒアリングから、ノンバンクへの支払いが利息のみで元金返済が一切できていないことを確認。そこから、当初は売上拡大に向けた支援策を検討していたが、まずはノンバンクを含む金融機関からの借入金を返済する方法の検討など経営改善に向けた取組みを検討。また債権回収会社とも連絡を取ると、借り換えを行うためには約定返済を3か月以上継続して行うことで、銀行の営業店との融資交渉が可能になるとのことであった。そこでCoは、経営改善計画書策定に向け、「計画値の根拠となる売上拡大に向けた取組み」が課題であると判断した。
Coは、まず経営改善計画書の策定をアドバイス。それとともに売上拡大策として、店舗の商品陳列の変更、ネット通販の拡大、インバウンド対応での多言語対策などを提案。結果として売上は拡大し利益の確保ができたことで、目標の3か月約定弁済の継続を実行した。しかし銀行側は決算書で査定した信用格付けランクが低いとの理由で、ノンバンクからの借り換え融資は不可能に。相談者と再度検討し、資産整理による資金調達で、金融債権の一括返済を図る計画への変更を提案した。
相談者は先祖伝来の資産を売却することにより金融債権を一括返済。さらにその後もCoは売上拡大のアドバイスを継続することで順調に利益を伸ばし、ついに経常利益は270万円の赤字から550万円の経常黒字を達成することができた。その後、金融機関から財務の改善が認められ、無担保にて新たな融資が実行されたことで、息子への事業承継を含めた新たな取組みがスタートした。