生産者参加型の情報発信で顧客の心をキャッチ 商品の選別と拡充で売上41%アップを達成
農産物直売、加工販売および飲食販売を行う。近隣の農家仲間の野菜も預かり、安心・安全で正直な情報発信をモットーに、鮮度のよい野菜を提供。現在は、青果の他にも、米・雑穀・調味料などの加工品や、全国の特産品をも品揃えしている。看板商品は、青果を使用した自家製スムージー。
代表者:代表取締役 多和田 真彦(たわた まさひこ)
住 所:〒901-2213 沖縄県宜野湾市志真志1-247-1
連絡先:098-896-0657
近年「ハッピーモア市場」は、青果以外の取扱品目も順調に充実させてきた。相談者はさらに、食の安心安全に関心の高いお客様に、沖縄県内だけでなく、沖縄県外の名品・逸品も紹介していきたいと考えるようになった。あわせて、客単価を上げるための取組や販売体制の強化方法についても相談したいと、当拠点に相談に訪れた。
同市場における青果の品揃えやプライスカードの見せ方は、他社のお手本にもなる事例である。しかし、自然災害などで青果の供給が不安定な際に売上を支える、加工品の充実も不可欠であった。さらに客単価を上げるため、出品生産者による丁寧な接客や、商品ごとの売上把握による販売へのテコ入れも重要と判断、これらを自社コストを増やさず実施することを課題とした。
青果や加工品を料理メニューに生かすべく、沖縄県外の逸品商品を拡充。ただ品揃えを増やすだけでなく、生産者を招聘し、顧客参加型のワークショップを行うことで、使い方や食べ方の提案も行った。また、動きの悪い商品は試飲試食販売を依頼し、売り場での顧客接点を増やすことで、客単価の向上に努めた。さらに、顧客やスタッフの要望を受け、新規ブランドを招聘するため、販売員付プロモーション出店のルール化を行った。
コロナ禍にも関わらず、4月~8月売上は前年比41%アップ、客単価も10%アップを達成。会員数も1,075人増で8,700人となった。新規導入ブランドも県内外合わせて約106社にまで広がった。積極的な若手スタッフによる、SNSなどでの情報発信も顧客からの評価が高く、顧客の固定化に寄与している。現在の店舗はビニールハウスのため特別出店催事に限界があるが、2021年2月末には異なる商圏エリアにて、より機能を拡張した2号店を開店予定。
地域産品や売れている小売店情報などをお伝えし、県外のバイヤーをお連れして情報交換の場を設けました。また、チームでの情報共有のため、同社スタッフ全員参加型のS N Sグループを強化し、計画・実行・反省・対策をまめに実行していただきました。
多くの生産者・メーカーから販売員付き会期限定出店をしていただくことができ、出品者とのコミュニケーション増加により、スタッフの商品知識や伝える力の向上に繋がりました。今後もさらに人の力が生かされるお買い物空間と、魅力ある商品を提案していきたいと思います。